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歯科衛生士アイ子の訪問日記第2回

口腔ケアコラム  歯科衛生士アイ子の訪問日記から ~ケアで広まる笑顔の輪~

介護施設には、家庭環境から性格まで様々で、さらに、認知症、病気や障害を持っていたり、高齢で介助が必要であったりと、多種多様な方が入居しています。そんな方々の口腔ケアは、当然一人ひとり違ってきます。


訪問を始めて1か月過ぎたころ、口腔ケア用のポータブルの機械を使い始めました。
それまではすべて手作業で、時間もかなりかかっていましたが、この機械はかなりの優れもので、取れにくかったプラークを簡単に素早く洗い流してくれます。

うがいが困難であったり、水を口に中に少しもためておけなかったりと、このような患者さんには、とてもありがたいアイテムとなりました。

診療室では当たり前の「水で洗いながら吸引もする」は、訪問では一番困難は課題でしたが、口腔ケア用のポータブルを導入してからは、一気に診療内容の幅が出てきました。 


歯科医院で治療を受ける際、バキュームで水や唾液を吸引するのは当たり前ですが、しかし、こういった施設にいる方々は、ほんの数滴の水でも、命とりになることもあります。

本当にこの機械を生み出した方には感謝するとともに、もっと多くの人に、この現場を知ってほしいとも思います。この機械のおかげで、患者さんの苦痛の時間は減り、そして私たちとおしゃべりを楽しむ時間が増えました。

たわいもない会話は、心に余裕を作ります。介護施設の患者さんの緊張でこわばっていた顔が、私たちの訪問ごとに、笑顔が少しずつ大きく広がってきました。

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