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基礎から実践まで分かる!褥瘡ケア 第一回基礎編~褥瘡を理解する・評価する~

褥瘡ケア投稿日時-(2015-03-19)ナースマガジン

2014年の診療報酬改定により、褥瘡の治癒過程における創の評価がさらに重要になりました。
本誌では連続講座として褥瘡ケアの基本を紹介いたします。第1回のテーマは「褥瘡を理解する・評価する」です。
まずは褥瘡の発生要因や好発部位をしっかりと理解し、評価ツールを使って適切にアセスメントできるようになることが大切です。

褥瘡の発生要因

褥瘡が発生する要因は直接的要因と間接的要因に分けられます。

〈直接的要因〉

褥瘡発生の直接的要因は、皮膚に加わる持続的な圧迫(圧力)です。
皮膚に圧力が加わると、骨と皮膚表層の間の軟部組織の血流が低下し、それが一定時間持続することで軟部組織に阻血(そけつ)性障害が起こり、不可逆的な壊死が生じ、褥瘡へと移行していきます。

身体に外力が加わるときには、圧迫する力、引っ張られる力、せん断する力などが複雑に絡み合い、血流に影響を及ぼします。

〈間接的要因〉

褥瘡は直接的要因に加えて、局所的要因・全身的要因・社会的要因といった間接的要因が関係して発生します。
局所的要因として、加齢による皮膚変化、摩擦・ずれ、失禁による皮膚汚染や湿潤による皮膚障害があります。
全身的要因として、栄養不足によるやせ、低アルブミン血症による浮腫、貧血・糖尿病などの基礎疾患があげられます。寝たきりの期間が長くなると、筋肉や軟部組織の量が減少し、病的骨突出がみられる場合も褥瘡が発生しやすくなります。
さらに介護の人出不足や褥瘡に関する情報不足、経済力不足などの社会的要因も褥瘡発生に関係します。
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間接的要因とは?

1.局所的要因:加齢による皮膚の変化、摩擦・ずれ、失禁・湿潤、局所の皮膚疾患

2.全身的要因:低栄養、やせ、加齢・基礎疾患、薬剤投与、浮腫

3.社会的要因:介護力・人手不足、情報不足、経済力不足

褥瘡の好発部位

骨突出部には圧力がかかりやすく、褥瘡の好発部位となります。
仰臥位、側臥位、座位など体位によっても好発部位は変わってきます。
仰臥位では仙骨部、踵骨部、座位では尾骨部、側臥位では大転子部に発生しやすいと言われています。

褥瘡の状態・病期の分類には、褥瘡の創面の色調による分類、創の深さ(深達度)による分類などがありますが、褥瘡の状態を総合的に判断するための評価ツールが開発されています。

DESIGN®分類

日本褥瘡学会は2002年に深さ(Depth)、滲出液(Exudate)、大きさ(Size)、炎症・感染(Inflammation・Infection)、肉芽組織(Granulation tissue)、壊死組織(Necrotictissue)、ポケット(Pocket)からなる褥瘡の評価表(DESIGN®)を発表しました。

さらにこれらの項目に重み付けをし、褥瘡の重症度を分類して治癒の過程を数値で示すことができるDESIGN-R®を2008年に公表しました。
DESIGN-R®を用いて継続的にアセスメントを実施することで、治癒傾向なのか悪化しているのかを客観的に判断し、その後の褥瘡治療に活かすかすことができます。

 DESIGN-R® 治療経過評価用
【平成26年度(2014年度)診療報酬改定 褥瘡関連項目に関する指針】
( 日本褥瘡学会ホームページより
http://www.jspu.org/jpn/member/pdf/design-r.pdf)

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■監修/豊田美和
 皮膚・排泄ケア認定看護師(東京警察病院)

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