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【何ぞやシリーズ7】 「critical colonization」って 何ぞや?

褥瘡ケア投稿日時-(2015-11-11)ナースマガジン

みなさん、〝感染はしていないけれど治りにくい傷〟に遭遇したことはありませんか?
それはcritical colonization(通称クリコロ)の病態かもしれません。
よく耳にするけれどクリコロっていったい何?感染を起こしているの?どうやって判断してるの?どんな処置をするの?
などなど知っておきたい褥瘡ケアの話題をお届けします。

創傷治癒を邪魔する 細菌感染

感染が創傷治癒に悪影響を与えているのは、君らも実感していると思う。では感染とは細菌がどういう状態なのか、もう一度おさらいしてみよう。

創表面に定着したバイオフィルム( 細菌と糖・タンパクからできているゼリー状の物質)が成熟するにつれて、創傷治癒は阻害される。
つまりバイオフィルムがそれほど育っていない定着の状態より、細菌数が多くなっている状態がcriticalcolonization(クリコロ)だ。
さらに成熟したバイオフィルムから飛び出した細菌によって炎症反応が惹き起こされると、いわゆる感染の兆候である発赤、熱感、腫脹が生じるわけ。

もと君が読んでいたQ&A(ナースマガジンvol.13)でも解説されているように、感染というのは創面に存在する細菌が、体のもつ免疫力を上回り、体への負担が増大した状態。

当然、傷の治りも悪くなる。創傷治癒には、存在する細菌数のコントロールが重要だということを知っておいてほしいな。

クリコロと判定されたら

N E R D S に照らし合わせてクリコロと判定されたら、洗浄、消毒、抗菌薬や徐放性外用薬の使用、デブリードマンなどによって、創面の細菌数やバイオフィルムを減らしていくんだね。
ただ、消毒はクリコロや感染の病態が改善されてきたら、すぐに使用を中止しないと、今度は皮膚の修復を妨げてしまうから、ここの見極めも大切だね。

質疑応答では、消毒や抗菌薬が皮膚の細胞に与える毒性を考慮して、その影響を最小限にとどめる方法が議論されていたんだがなぁ、きよちゃん。

一瞬睡魔にやられちゃったんですよ〜。でも最後のテーマ、「デブリードマンってなんぞや?」はしっかり聞いてましたよ!
外科的に壊死組織を切除するといっても、傷の状態を保つために侵襲の少ない切除を短期間に定期的に行う「メンテナンスデブリードマン」がある。
赤色期で肉芽が上がってきているのに治りにくいクリコロの状態では、壊死組織だけでなく、創面のゼリー状のバイオフィルムを継続的に取り除くのも、メンテナンスデブリードマンに入るんですよね。

それにしても、食事しながら褥瘡の話だなんて、僕も現場の看護師としてちょっとは成長したかな〜。
ねぇ きよちゃんのクリコロ、もらっちゃダメ?
( つづく)

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