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Go,Go,Mr.Nurse! File.008 後関義之さん

感染管理投稿日時-(2016-03-18)ナースマガジン

男性ならではの「父性」を大事に
患者さんに優しく向き合っていきたい

今回登場いただいた男性看護師は、JCHO船橋中央病院で感染管理認定看護師として活躍する後関義之さん。
後関さんが看護師となったのは1988年。
当時の男性看護師の数は現在の約20分の1という少なさで、黎明期といってもいい時代です。
いわば男性看護師のパイオニアの1人ともいうべき存在でしょう。

その後関さんに、看護師になった頃からの話をうかがってみました。

後関さんの歩み                                                                     
1988年 干葉県衛生専門学院を卒業して看護師に
     倉本記念病院(現セコメディック病院)に入職
1989年 明海大学経済学部(2部)に入学
1992年 救命救急士の第1回国家試験に合格
1993年 明海大学経済学部(2部)卒業
1998年 社会保険船橋中央病院(現JCHO船橋中央病院)に転職
2007年 感染管理認定看護師を取得、現在は感染管理の専従看護師として活躍

初めての職場は男性看護師1人からのスタート

後関さんは千葉の高校野球の名門・習志野高校で甲子園を目指した高校球児でした。
看護師を目指そうと思ったのはその頃。
祖母が看護師をしていたことの他に、直接のきっかけとなったのは病院事務の仕事に就いていた高校の先輩の勧めだそうです。
「人のためになる仕事ですし、病院で働く先輩から『男性でも看護師はできるから、やってみないか』とアドバイスされたんです」

後関さんが高校を卒業して、看護学校である千葉県衛生専門学院に入学したのが1982年。実は当時の男性看護師は、全国でまだ4000人弱という数でした。

1985年に成立した男女雇用機会均等法の施行によって男性看護師の数は1.7倍の伸びを見せることになり、2014年、約7万4千人に増えています。
それに比べ後関さんが看護学校に入った当時、男性看護師の数はまだ非常に少なかったのです。
男性看護師が社会に登場し始めた時期にナースとしてのスタートを切った後関さんが、最初に入職したのは船橋市にあった倉本記念病院(現セコメディック病院)。
初めての職場となった同院で、男性看護師は後関さん1人だけでした。
「1人といっても、特に何も思いませんでしたね。それが当たり前の時代でしたから。どの病院にも当然男性看護師は少なく、そのほとんどが精神科病棟やICU、オペ室で仕事をしていました。
実は当時、臨床工学技士(ME)の国家資格がまだなく、今のMEさんの仕事を男性看護師がしているような職場もあったといいます。そんな時代だったんですよ」
と後関さんは当時を振り返ります。

母性と父性を合わせた看護で患者を見守る

最初の病院で後関さんが配属になったのはオペ室。
やはり病棟は女性の職場で、男性看護師の仕事はまだまだ限定的でした。
「でも私自身は、男性看護師だからという特別な意識はあまり持っていなかったんです。看護学校の頃から、女子高の中に男性が1人〜2人混じっているという状況で(笑)、周りが女性ばかりという環境にはもう慣れていましたし、男性看護師ということでの違和感はなかったですね。
確かに病棟ではなくオペ室の仕事を任されることになりましたが、やりがいもありましたし、仕事も楽しかったですから」と後関さん。

そして、男性看護師のパイオニアならでは?というメリットも当時の職場では感じていたそうです。
「男性看護師が少なくて、逆に重宝されていたような感覚があります。先輩看護師から可愛がってもらえたというか。まだ私も若かったから(笑)。
周りの女性看護師の同級生から『男性看護師はいいよね』ってうらやましがられていました。

良い意味で気を遣ってくれる、大事にされているという印象がありましたし、気持ちよく働かせてもらえていたんです。
だから、男性看護師だから苦労したという記憶があまりないんですよ」
おそらく、若い頃から素直で温和だった後関さんの人柄が好感をもたれたことも大きいと思いますが、少数だからこその働きやすさ、女性ばかりの職場の中で貴重に思われる状況に助けられていたということです。
そして、現在の船橋中央病院に転職したのは平成10年。今は同院に24名の男性看護師が在籍しています。
男性看護師としてキャリアを積む中で、後関さんは看護現場において男性が果たすべき役割が次第に見えてくるようになったといいます。それは、「女性にない男性らしさを表現する」という思いでした。

「特に小児科において感じることですが、看護の中にも母性と父性ってあるんですね。その中で、父性は女性看護師からは出せないものだと私は思うんです。
小児科に長く入院する子どもたちから見ると、父性も絶対に必要で、それは男性ならではの大きく包み込むような優しさ。
看護という仕事の中で、父性から出てくる安心感や包容力は大事で、女性看護師の母性とうまく融合しながら患者さんを看ていくことが必要だと思います」

男性がいてよかったと言われる存在に

いま後関さんは院内に2人いる感染管理認定看護師として、各部署を横断的に指導する業務に就いています。
感染管理認定看護師は上司からの勧めもあって2007年に取得。

「感染は医療の中でも大事な分野ですから、やりがいを感じます。感染を減少させることはあらゆる疾病で必要であり、感染予防に力を入れることは日本社会にとっても重要なことですから」
と前を見据えています。

そして今後は、男性看護師のパイオニアの1人として、後輩たちが辿る道筋をいっそう確かなものにしていきたいとの思いがあるそうです。
「男性看護師がやりがいをもって働ける、職場環境や風土を女性と一緒に作っていきたいですね。
そして現場のスタッフから、『男性がいてよかったね』と言われるような成長を支援していきたいと思います」
実は後関さんは看護師の仕事をしながら、明海大学の2部に入学し、経済を学んで無事に卒業した努力家でもあります。
「大学に行ったのは、単に行きたかっただけという理由(笑)。ただ、今後は大卒の男性の看護師も増えてくるから、学部に関係なく大学に行っておいたほうがいいかな、という思いもありました。
看護以外の人と交流ができて、人生の幅が広がることにつながりましたね」
という後関さん。

男性看護師が活躍する最初の時期から道を歩んだ後関さんならではの思いが、後輩たちへの指針として息づくことを私たちも願っています。

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