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第18回日本褥瘡学会学術集会

褥瘡ケア投稿日時-(2016-10-26)ナースの星編集部

第18回日本褥瘡学会学術集会

日時:923 会場:パシフィコ横浜   坪井良治先生(東京医科大学皮膚科学分野教授)を学会長として開催された今学会のテーマは「深まる知識 広がる連携」。プログラムの中からいくつか紹介する。

教育講演2 褥瘡ケアの現状と未来

真田弘美先生(東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻老年看護学/創傷看護学分野)

日本の褥瘡対策は成功した―しかし在宅褥瘡には課題も

1998年の褥創学会設立以降、未実施減算(2002)、褥瘡対策加算(2004)、褥瘡認定師(2010)の変遷をへて、日本の褥瘡対策は成功したといえよう。急性期病院でみると、先進国の中でわが国の褥瘡発生率は最も低い。一方、課題としては、①在宅から褥瘡をもって入院してきた高齢患者では、重症度が高くなるほど在宅復帰率が低く、在宅での褥瘡ケアが重要、②在宅褥瘡チーム医療加算、WOC随行訪問加算などがあまり活用されていない、などがある。 ●チーム医療推進委員会企画 国が推進する特定行為研修を活用して磨こう! 褥瘡管理の技

●チーム医療推進委員会企画 国が推進する特定行為研修を活用して磨こう! 褥瘡管理の技

タイムリーな特定行為の実践により創傷治癒が促進―在宅医療の充実、チーム医療推進にも貢献

1.「特定行為に係る看護師の研修制度」の概要と研修内容」について 溝上祐子氏(日本看護協会看護研修学校) 超高齢社会となったわが国では、今後、「高齢・多死」社会を迎える。在宅療養を支える、地域で看取る体制の整備が早急に必要。医療介護総合確保推進法 では、在宅医療の充実、チーム医療の推進が盛り込まれている。 このような背景のもと、2015年10月、特定行為を行う看護師の研修制度が創設された。指定研修機関は全国21施設(内大学院7施設)。創傷管理内容は、講義・演習・実習―計438時間。看護師が特定行為を行うことにより、看護の視点をもった看護師が創傷管理を行え、個別的で有効な高度創傷管理が実践できる。

●チーム医療推進委員会企画 国が推進する特定行為研修を活用して磨こう! 褥瘡管理の技

2.地域連携と特定行為

北川智美氏(彦根市立病院看護部) 在宅褥瘡患者に対応するため、2008年より褥瘡外来を設け、対応している。特定行研修により、①専門領域:創傷管理において速さと確実さを提供できる判断力を習得できた、②全身状態のアセスメントが可能になった、②病院が在宅に介入することが必要ということが明確になった。

3.特定行為の研修を受けた看護師が急性期病院での褥瘡管理でできること

酒井宏子氏(佐賀大学医学部附属病院看護部) 在院日数が14日と短いため入院中に褥瘡回診ができるのは2回程度で、これまでは重症度の高い褥瘡に対して積極的な介入ができなかった。特定行為導入後は、タイムリーな介入ができ、治療と生活の両面からアプローチし、シームレスな施設間連携ができるようになった。現在は外来において、褥瘡ケアのマネジメントに積極的にかかわるようになった。

4.訪問看護ステーションにおける特定行為

田珠美氏(川崎大師訪問看護ステーション) 在宅で医療ケアが必要な子供が増えている。限られた医療資源の中で、訪問看護ステーションで特定行為が必要となる場面は多い。医師と他の職種の役割分担を見直し、スキルミクスが必要となる。特定行為もその一つ。 医師と診療看護師(NP)の違いは、NPはケアとキュアの両方を重視している、治療のほかに健康促進、予防医学、患者教育に焦点を当てていることがある。大学院で研修を受けた結果、幅広い視点から判断ができるようになり、看護師としてのアイデンティティを再構築できるようになった。 診療看護師として働くことにより、①医師と役割分担し協働することにより、より多くの利用者にきめ細かな対応が可能、②緊急時の対応が可能、③ケアマネジャーはじめ多職種との連携がスムーズになる、などのメリットがある。一方、医師との協働で難しいこととして、①利用者ごとに主治医が異なり、主治医によりスタンスも異なる、②年配の医師ではパートナーの医師をよく知って対応することが必要、などがある。 地域包括ケアが推進される中で、在宅医療の場でこそチーム医療とスキルミクスが試される。NPがさまざまな場面でかかわることにより、看護の質が向上する。 ●ランチョンセミナー 高齢褥瘡患者での創傷治療促進に対する経腸栄養管理の工夫

水野英彰先生(目白第二病院 副院長/外科・消化器科) 褥瘡を発症すると、1人当たり10515円/日の医療コスト増大となる。褥瘡リスク患者への適切なケアが重要。 ①虚弱高齢者の創傷治療に対する栄養管理の工夫:高齢者の急性イベント治療後では、栄養状態は悪化しやすく、褥瘡形成・SSI発生リスクは上昇する。経口摂取・PEGまでの橋渡しとして、経鼻胃管の活用が重要。 ②時間栄養学を考慮し創傷治癒促進を目指す経腸栄養の管理:サーカディアンリズムのリセットが可能な粘度可変型流動食を使用する。液体栄養剤では投与に6時間/日かかるのに対し、粘度可変型では1.5時間/日ですむ。 ③コラーゲンペプチドを活用する経腸栄養の管理:コラーゲンペプチドは創傷治癒過程で、増殖期に作用する。

その他・透析ケア・透析ケアナースの星編集部

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