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第3回 これからのエコーに期待すること

その他投稿日時-(2017-01-06)ナースマガジン

<座談会参加者>

今回使用したポケットエコー MIRUCOの紹介

「miruco」は病棟や往診、訪問看護など医療連携につながる場面を想定し開発されたタブレット型ポータブルエコー。シンプルで直感的な操作性、短時間での起動と現場使用に見合った電池容量、コンパクトなサイズと見やすい大きさの画面の両立など必要十分なレベルの機能を持っているにもかかわらず、1台あたり16万9900円(本体価格)という従来にないリーズナブルな価格で販売されている革命的な商品。これからの在宅医療現場の連携やアセスメントの質を向上させることについて大きな期待がかかっている。

第3回 これからのエコーに期待すること

実際に現場でポケットエコー mirucoを活用いただき、実感されたメリットや効果についてのお話をこれまで2回にわたって紹介しました。最終回の今回は、看護の現場に導入する上での課題や有用性について、皆さんからご意見をいただきました。

松﨑 約2ヵ月のあいだ、mirucoを使っていただきましたが、今後も導入してみたいと思われましたか?
萩原 利用者さんに喜ばれ、先生にも分かりやすい、といったメリットは大きく、現場にぜひ欲しいです。ただ、エコーを使ったからといって加算があるわけではないので、説得するための材料が必要かと。たとえば、タイムスタディのようなものを調査したり、研究やモデル事業などによるデータを示したりできると、病院にも導入に向けての話がしやすくなると思います。
望月 これまで個人の経験値や知識でアセスメントしていたことが、共通のツールとして可能になるのではないかと感じました。カテーテルが詰まっているのか、そうではないのかなどもその場で確認できたことで、無駄な交換が回避でき、コストの削減にもなったと思います。患者さんやご家族と一緒に画像を確認できることで信頼感や満足度の向上にもつながり、日常的な行動や思考過程の修正のためにも役立つと思います。今後も使い続けたい ですね。

谷塚 エコーを活用することで、コミュニケーションの合理化が図れたという側面もあります。これまで時間がかかっていたところが少し短縮できれば、そこに何かのケアや仕事がプラスできるかもしれません。
落合 本当に購入したいと思うほど、ポケットエコーは良いと感じました。導入にあたっては、先行投資と考えることもできないでしょうか。ダイレクトリクルーティング活動のひとつとして、当所では他の事業所と比べて積極的に新しいものを取り入れていると、対患者や、対メディカル、対求職者向けにアピールできるのであれば、コストも十分回収できそうです。Facebookなどにエコーのことを投稿したとき、20代半ば~40代くらいの看護師のエンゲージが高かったので、みなさん興味はあるのだとも思います。
萩原 それを後押しにするためにも、具体的なデータがあると良いですね。私たちが使ってみて実感できたことを、使ったことのない人にも「そうなのか」と理解してもらわなければなりませんから。
谷塚 ポケットエコーに限らず、導入している施設があまりなければ、差別化を図る上での強みにもなりますよね。先生やケアマネージャーさんなど他職種の方からも、看護体制を評価してもらえるかもしれません。
松﨑 優位性が明確になりますし、連携するにしても情報を共有しやすいところだと考えてもらえますね。 最後に、これから期待したいことはありますか?

高田 ポケットエコーが普及して、事業所に何台以上あれば加算が取れるといった制度的なものが近づいてくれると良いと思います。あとは血圧や体温、酸素といったバイタルサインとエコーが同格になり、当てた瞬間に脱水などの判断が可能になったとしたら、看護の流れも変わってくる気がします。エコーを確実に当てることで的確な判断ができれば、日常的な業務の時間が短縮でき、余った時間を他に活用できるのではないでしょうか。
谷塚 たとえば、エコーを当てているときに同時に体温が測定できるとか、SATが出てくるといった機能があると、バイタルサインを計らなくてもよくなります。そうすると時間が短縮でき、いっそうのケアに時間が回せますよね。
望月 エコー画像を読む技術を習得するための環境がまだ整っていませんし、スタッフでエコーに不安感や拒否反応を示す人もいます。eラーニングなども有効だと思いますが、可能であれば撮った画像を直接やり取りできるようなシステムがあると安心でしょう。
萩原 新人教育などの場で、アセスメントが正しかったかどうかを確かめるのにも、エコーが役立つかもしれません。そのような使い方も考えていけると良いですね。
落合 エコーが看護師の立ち位置や能力を高めるための道具になれば良いと思います。エコーを見るための認定資格などがあれば、より看護師がイニシアティブをもつことができるようになります。もっとエコーが広まって欲しいですし、同時にそれを使いこなせるように学んでいる看護師が評価されるようになれば良いなと思います。
松﨑 私もエコーはもっと看護師が使うべきだと思っていますので、これからもそうした方向で力を注いでいきたいと思います。本日はどうもありがとうございました。

<座談会を終えて>

今回、参加してくださった看護師の皆さんから率直な意見をいただき、大変参考になりました。複数の施設の方々が集まったことで、「情報交換の場になって良かった」とのコメントもいただきました。 ポケットエコーは、膀胱・肺に対して使用できるだけでも、判断の迅速化や患者・家族とのコミュニケーション円滑化、医師との連携強化につながるものだと分かりました。看護師への信頼感や満足度が上がるため、早期に導入すれば他施設との差別化にもなりそうです。 一方で、導入に向けてのハードルについて検証できたことは、今後の訪問看護の現場改善に向けての良い問題提起につながったと感じます。エコーを学ぶ機会が無かった看護師には、当て方や画像の読み方を習得する必要があり、費用も施設にとっての負担となるよう。みなさんの不安を解消し、効果的に活用いただくためにはどうすればよいか、引き続き「ナースの星」編集部でも検討していきたいと思います。 本企画のまとめとして、ポケットエコー使用のメリットと可能性として、医療経済的視点からの考察レポートも作成しました。ぜひご一読ください。(編集部)

今回使用したポケットエコー MIRUCOの紹介

「miruco」は病棟や往診、訪問看護など医療連携につながる場面を想定し開発されたタブレット型ポータブルエコー。シンプルで直感的な操作性、短時間での起動と現場使用に見合った電池容量、コンパクトなサイズと見やすい大きさの画面の両立など必要十分なレベルの機能を持っているにもかかわらず、1台あたり16万9900円(本体価格)という従来にないリーズナブルな価格で販売されている革命的な商品。これからの在宅医療現場の連携やアセスメントの質を向上させることについて大きな期待がかかっている。

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