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【何ぞやシリーズ第16回】「「CRBSI(カテーテル由来血液感染症)」って何ぞや?

感染管理投稿日時-(2018-02-09)ナースマガジン

カテーテル留置患者の感染予防は、日常的にカテーテル管理に関わっているナースの皆さんが神経を使っているところだと思います。

今回は、米国疾病対策センター(CDC)と医療感染対策実施諮問委員会(HICPAC)により2011年に発表された、カテーテル由来感染予防のためのガイドラインを参考に、CRBSI(catheterrelated blood stream infection:カテーテル由来血流感染症)を取り上げました。
CRBS|って何ぞや?!


感染防止対策への勧告
         CDCガイドライン2011

CRBSIって、カテーテルを抜去すれば解熱して感染兆候も消える、つまり対処法はわかっているわけよね?
でもその患者さんは、治療や生活に必要だからカテーテルを挿入しているんだもの。ここはカテーテルを抜去するような事態にならないように、私たちがしっかり感染防止よね。

皮膚の常在菌や手指に付着した汚れなどへの対策はもちろん、カテーテル挿入部や輸液ラインの取り扱いについても、根拠に基づいた効果の高い方法を選択・実施していく必要があるって、CDCのガイドライン2011を読んで感じたわ。

ガイドラインから、血流感染防止対策のポイントを挙げてみたよ(表1)。
それぞれの対策には勧告レベルが付けられていて、I-Aは十分な調査研究による裏付けがあって実施を強く勧めるレベル。

十分な根拠やコンセンサスが得られていないものについては、勧告はしないけれど「未解決問題」というレベルをつけて、今後の課題としているものもあるんだ。

勧告に至った背景なども書かれているので、そこをしっかり読み取って感染防止に活かしてほしいなあ。


ガイドライン本来の目的は?

ガイドラインの公開から4年後の2015年には、「クロルヘキシジンはポピドンヨードよりCLABSI防止効果が高い」という報告があったよ
(Mimoz O,et al.Lancet 2015;386(10008):2069-77)。
中心静脈カテーテルの穿刺や交換時に使う消毒薬を変えることで感染が減るのであれば、病院の医療費も減らすことができるわけだよね。新しい知見って役に立つねえ。

それはそうなんだが、感染防止でコストカットが進んでも、患者さんの苦痛や負担が増えていたら本末転倒だろ?
だから、表2のような勧告も心にとめておいてほしい。


教育・訓練の必要性

ガイドラインでは、血管内力テーテルを取り扱う医療従事者の教育や、知識・手技の定期的な評価を行うことも、l-Aレベルで勧告しているわ。

状況に応じて感染防止の対処法を選択するには、日々の私たちの観察力と判断力、そして管理能力が求められているのね。
病院が、新しくて確実に効果が認められている対処法を導入したら、それを新人ナースにしっかり指導して、誰もが確実に行えるようにして感染防止に取り組んでいきましょ!

(つづく)

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■監 修
山形大学医学部附属病院 感染制御部長  森兼 啓太 病院教授

●参 考
力テーテル関連血流感染〜その現状と対策〜(2017年ナースの星Webセミナー)
Guidelines for the Prevention of Intravascular Catheter-Related Infections.2011.CDC

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