ナースマガジン ナースマガジン

ナースマガジン

ナースマガジン

「教えてっ! 退院支援の5つのこと」シリーズ第4回

その他投稿日時-(2018-02-13)ナースマガジン

質の高い退院支援を行なっている看護師さんに、退院支援の課題や想いなどを毎号お聞きするシリーズ企画。
今回は、公益財団法人田附興風会 医学研究所北野病院の杉内陽子看護主任にお聞きしました。

1⃣ 病棟ナースの退院支援の役割

当院では「退院支援の係」を設けている病棟があります。退院支援に興味があり、病状の理解・治療方針を踏まえて、退院後の準備をしていくスキルがある、3年目以上の看護師が適任かと思います。
役割として、退院支援に関する勉強会の開催や、カンファレンスの方法の検討、知識の伝達や周知に対する活動を担っております。

2⃣ 退院後を見据えた対応のために

(退院支援部門から病棟へ)退院したケースの報告をしたり、フィードバックすることを心がけています。可能であれば、実際に在宅に行って自身で生活している状況や本人・家族が活き活き過ごされている様子を見てもらうことができれば、感じるものは大きいと思います。

また、患者様の個別の退院前カンファレンスに参加することも、有効かと思います。
病院しか知らないスタッフにとっては、衛生材料や人材が揃っている環境で処置を行うことが普通ですが、在宅では経済面や人材・衛生材料の問題が出現しますので、処置方法や回数などを検討して、移行していく必要があります。必要に応じて、WOCなどのリソースナースにも相談しています。何度か同じケースを経験すると、病棟看護師から早めに相談が入ったり、成長していることを感じます。
医療処置を本人・家族に指導する場合、100%習得して帰らなくても、訪問看護師がどこからフォローが可能なのかということを確認し、最低限の手技を習得して退院へつなげることも可能かと思います。

3⃣ 退院支援加算1取得後、重要となる意識

退院支援加算1の算定要件として〝スクリーニング〞等が決まっています。加算の対象になる方の場合、「要件に必要なプロセスを踏まないといけないこと」を忘れてしまうと記録がもれてしまうこともありますので、退院支援部門だけではなく病棟や事務部門も意識をすることが必要かと思います。

4⃣ 退院支援に対する認識を深めるには

病棟によって認識は違いますので、病棟ごとにスクリーニングの実施率や算定件数などのデータを出し、定期的に発信しています。同じ認識を深めていくには、繰り返し勉強会等で話すことが必要かと思います。

5⃣ 患者さま本人とご家族の意志を確認するために

医療者の中では「入院時から退院のことを意識して」と言われていますが、一般の患者・家族には「入院してすぐなのに…」「もう追い出すのか!」と言われる方もおられます。
急な入院や病状が不安定な場合は、よけいにそのように感じると思いますので、こちらからの尋ね方も注意が必要です。家族の心情も踏まえて、一緒に今後<のことを考えていきたいという姿勢で話を伺い、信頼関係を築いていくことも大切になります。