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番外編!訪問看護ステーション訪問レポート

その他投稿日時-(2018-09-07)ナースマガジン

今回お訪ねしたのは、全国訪問ボランティアナースの会で知られる、キャンナス。
介護保険制度下では対応しきれない滞在型訪問介護のスタイルで、地域に根付いた有償ボランティアとして全国各地で活動しています。東日本大震災被災地への大規模な派遣と息の長い支援でも、注目されました。
1996年の発足以来、困っている人の役に立ちたいという志を持つ潜在ナースと現職ナースが、様々な難問を乗り越えながら拠点を増やしてきました(2018年3月現在117拠点)。
代表、菅原由美さんのお話を番外編でお届けします。

できる(Can)ことをできる範囲で行うナース(Nurse)の会

キャンナス立ち上げのきっかけは、私が家族を在宅看護したことでした。義母の退院、在宅医療は、臨床経験10カ月の元看護師である私がいることで可能になりました。
当時の私は夫の会社を手伝いながら家事育児を行っていた主婦でしたが、退院後の義母の点滴バッグの交換は看護師の資格を持っていた私に託されたのです。

臨床経験1年にも満たない私が在宅看護でできたことは、家事や育児、介護などで現場を離れている元看護師たちもできるはずです。
働き方(時間、業務内容)が「自分にできることを自分のできる範囲で」であれば、安心して復帰できるのではないか。そんな看護師を増やし、訪問看護・介護サービスや子育て支援サービスを提供しませんかと、まずは地元の潜在看護師に呼びかけたのです。
趣旨に賛同して集まってくれた看護師によって、1996年、キャンナスが誕生しました。

今では現役看護師も「できることをできる範囲で」と参加するようになり、2016年7月、100番目のキャンナス伊勢原は、「ロから食べる幸せを守る会」代表でもある小山珠美さんによって発会しました。

被災地での体験

キャンナスを立ち上げてから、2011年の東日本大震災、2014年の広島土砂災害、2016年の熊本地震と、災害ボランティア・キャンナスとして被災地で活動しました。普段は「できることをできる範囲で」を掲げている私達も、被災地では「できることを精一杯」が合言葉になります。

特に東日本大震災では、体育館や教室で被災者の方々と一緒に寝泊まりしたことが評価されました。でもそれは、そんな偉そうなものではなくて、私たちにはホテルの宿泊費も仙台との往復交通費もなかったから、泊めてもらうしかなかっただけなんです(笑)。
一緒に生活する中で、感染症予防、心身の観察、話し相手、誰もが体験したトイレ掃除やハエとの戦いといった環境整備など、ナイチンゲールの提唱した看護の心得を、物資の足りない中で工夫しながら実践してきたのは、「自分達の住んでいる地域を住みやすくしたい」というキャンナスの活動の原点そのものでした。

地域共生社会とコミュニティ

全国に次々とキャンナスの拠点が作られているということは、住民の二ーズ、つまり地域に足りないものがあるということです。
利用者の悩みや不安に耳を傾け、何に困っているのか、それは何が足りないからなのかをアセスメントし解決策につなげていくためには、保険制度の線引きの下ではできないことがあります。訪問看護の無い地域に訪問看護ステーションを立ち上げる手続きも容易ではありません。
そういう足りないものを一つずつ埋めていくために、自己決定、自己判断、自己責任をとることのできる自律(自立)した代表者たちが、思い思いのキャンナスを各地に立ち上げているのだと思います。
核家族化や経済格差が進み、都会ではなおのこと隣近所との交流も少なく、コミュニティが築かれていない地域で、今回の報酬改定で打ち出された共生社会を実現してゆくのは難しいことです。

でも、そんな現状に対してキャンナスのメンバーや若い在宅訪問医たちは新たな在宅医療の仕組みを模索しています。
今後はAIの導入、介護ロボットも加わります。どんな共生社会を彼らが見せてくれるのか、期待を込めて応援していきたいと思います。
(2018年3月15日取材)

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