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東北から発信!A-CNDnet 第2回

東北から発信!A-CNDnet ②

投稿日:2020.05.25

~第2回 A-CNDnetの活動~

A-CNDnet(秋田県認知症看護認定看護師ネットワーク)では、私たち認定看護師の自己研鎖を目的とした事例検討会(活動報告会)などの研修会(3回/年)と、認知症ケアを広く普及するための活動として、多職種の人たちを対象とした大規模研修会(1回/年)を開催しています。
今回は、これらの活動についてご紹介します。
企画:日本赤十字秋田看護大学肴議学科老年看護学教授 高田 由美 先生

みんなで考え学ぶ事例検討会(活動報告会)

A-CNDnetの研修会は年間計画で日時を決定し、総会でその案が承認されるようになっています。
これにより、会員は年度始めにすべての研修日時を把握でき、勤務スケジュールの調整ができます。
日本赤十字秋田看護大学のサボートによる認定看護師フォローアップ研修とも連携し、同日開催することで会員の参加率アップを期待しています。
欠席者には当日の配付資料を送付して、研修内容や他の会員の活動を把握できるようにしています。
会員は、東北地方初の認定看護師教育課程の1期〜4期生がほとんどです。
現在はこの同期生同士で事例紹介や活動報告の発表者を決定しています。
私が属する1期生のモットーは、研修生時代からの「みんなで考え、学ぶ」。
同期生の代表として、また所属組織の認定看護師として、いずれの発表者も実践や活動をとてもわかりやすく具体的に提示し、参加者に多くの刺激を与えています。
数多くの発表の中でも、農家を営んでいた認知症の方への園芸療法を取り入れた実践報告が、特に印象に残っています。
患者さんに良い効果があったとともに、病院スタッフも認知症の方の生活背景を意識した関わりの重要性を理解してくれたことが如実にわかるものでした。我々参加者も、院内スタッフと一緒に認知症ケアをめぐり日々暗中模索している中、この発表は同じ悩みを共感できるものでした。
事例検討会に参加した会員たちは、この研修会を通して、自身の活動における気づきや明日からの認定看護師活動へのモチベーションを向上する元気をもらっています。

認知症ケア普及のための多職種対象大規模研修会

A-CNDnetの第1回総会開催時、会員の関心が非常に高かった「タクティール®ケア」を、第1回多職種対象大規模研修会のテーマとしました。
講師は日本スウェーデン福祉研究所の木本明恵先生、場所は日本赤十字秋田看護大学で、映像機材を含め無料でお借りすることができました。会員の勤務先、医療機関、介護施設、訪問看護ステーションなどに研修会のチラシを送付して参加者を募りました。
A-CNDnet初の外部への発信、そして研修会開催だったため不安もありましたが、当日は県内から87名の参加がありました。
“タクティール@ケアの講義と実技を通して、触れる・触れられることの心地よさと重要性を実感した″という参加者の声が多く寄せられ、研修会終了後には会場のあちこちで参加者の笑顔が見られたのがとても印象に残っています。
現在までに3回開催しており、参加者アンケートでの要望も参考にテーマを決めています。幸い多方面からのご協力を得ることができ、A-CNDnetとしての実績を積み重ねてきています。
将来的には、一般市民にも発信できるようなネットワーク活動へという目標があります。会員からもいつかは大きな会場での講演会開催をという声が聞かれていますので、その実現がネットワークの使命と考えています。
A-CNDnet連絡先 Email:acnd.net@gmail.com
※次号では、A-CNDnetの皆さんを育成し、2017年3月の大規模研修会で講演された、元認知症看護認定看護師教育課程長の尾岸恵三子先生に登場していただきます。ご期待ください!(編集部)

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