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患者・同僚・管理者に好かれる デキるナースになる【エバースマイルを使った誤嚥対策のポイント】

摂食・嚥下障害者ケア投稿日時-(2019-11-12)ナースの星編集部

食事や水分補給の際にとろみ剤を使用することは、患者の誤嚥対策に欠かせません。
しかし、適切なとろみ剤の調整を行うためには、多くの時間が費やされてしまいます。
今回、周南記念病院の栄養科科長の江村初恵さんをはじめ食事や栄養に関わりの深い仕事をされているみなさんにお話を伺い、誤嚥対策のポイントを考え、エバースマイルとろみ付き飲料の導入による費用対効果の試算を行いました。


取材先施設データ
施設名:社会医療法人同仁会 周南記念病院
病床数:250床


取材協力者(右から)
1:言語聴覚士 神田広美さん/2:栄養科 科長 江村初恵さん
3:看護部長 金中礼子さん/4:栄養科 主任 山崎彰枝さん

嚥下機能が低下している方に
どのような取り組みを行っていますか?

当院は、急性期医療を担う地域の中核病院として救急医療に力を入れると同時に、回復期リハビリテーション病棟と地域包括ケア病棟を有しています。特に脳外科では、疾患により嚥下機能が低下した患者様が多く入院されています。
病院全体では5〜6割、急性期の脳外科に限れば8〜9割の方に嚥下機能の低下がみられます。当院の脳外科病棟の患者様においては言語聴覚士が嚥下機能評価を一任されており、問診や検査を通して入院当日か翌日には評価を行います。
その内容に応じて、言語聴覚士と栄養科が密に連携しながら食形態を決定し、嚥下機能のレベルアップを目指していきます。

嚥下リスクのある患者様に対して、水分補給用ゼリー飲料などを使用しながら安全に水分が摂れるようにしています。その後、嚥下機能の回復が見られれば食形態を段階的にアップしていきます(図1)。
脳外科以外の科においては、医師からの依頼に基づいて介入しています。

急性期病棟の看護体制は10対1、地域包括ケア病棟とリハビリ病棟は13対1となっています。その時の入院患者様の人数などにより状況はかなり変わりますが、食事の時間帯には早出、遅出などで入るスタッフも加わり、食事介助がしっかりできるようにしています。食事の配膳は看護師と介護職員で手分けして行いますが、できる限り通常の食事介助は介護職員が担当、看護師は本来の業務や高リスク者の対応に専念できる環境を整えています。食事介助や飲水時に誤嚥があった場合は、吸引などの対応を看護師が行っています(図2)。また、経口摂取の方は食後に歯みがきや義歯の洗浄をしていただき、経腸・経管栄養の方も1日に1回は必ず口腔ケアを行って、誤嚥性肺炎の予防に努めています。

エバースマイル
とろみ付き飲料を導入するまでの経緯を教えてください。

飲料のとろみ付けをすることにおいてのスキルは、個人差があります。従来のとろみ付け作業には、撹絆する時間やとろみの状態を安定させるまでの時間が必要です。
しかし、時間を優先すると均一に仕上がったとろみ飲料を提供できない、専門的な看護業務との兼ね合いが難しい、といった問題を解決したいという思いがありました。
エバースマイルは、とろみの均一化が確実にできているため、スタッフによるとろみ付け作業の質を均一化することができます。
必要なとき、いつでも手間をかけずに安心して使用できるのも大きなメリットであると感じました。
また、患者様からも「おいしいお茶が飲みたい」との声があり、良い商品がないか探していました。以前使っていた他メーカーのお茶は、とろみに加えて甘みがあり「これではお茶じゃないみたいだ」と好まれなかったのです。
エバースマイルのほうじ茶は、スタッフの試飲時に味の評価が高く患者様の嗜好にも合いそうだったこと、砂糖不使用であること、タンニンやカフェインの含有量が少ないこと、などから導入を決めました。
実際に飲んでいただいている患者様からも「甘くなく、ちゃんとお茶の味と香りがしておいしい」、「ゼリーのようなとろみではなく飲みやすい」と好評で、大変満足していただいています。
容量も475gのボトル缶入りで、1日数回に分けて飲むのにちょうどよいといえます。水分補給用に提供しているゼリー飲料は容量が少なく、患者様から「これだけでは足りない」という声もありました。現在、エバースマイルのほうじ茶をひとり1日2本を上限にお出ししていて、足りない方には病棟内でスタッフがとろみ剤を使用して作った飲み物で補っています。

エバースマイル
とろみ付き飲料をどのようなシーンで活用されていますか?

脳外科に入院中の患者様に対しては、言語聴覚士による嚥下機能評価をもとにリハビリテーションを進めていきます。
摂食・嚥下機能に低下がある場合、摂食・嚥下訓練はゼリーなどを摂ることからスタートし、その食形態の移行の段階で、エバースマイルのほうじ茶を幅広く活用しています。
当院の脳外科では患者様の平均入院日数が15日を切っており、退院時には経口摂取している人の約8割が食事にとろみが必要のない状態まで回復しています。
一方、内科や高齢者の場合は疾患の状態により徐々に嚥下機能が低下し、とろみ付き飲料が必要になるケースが多いです。
エバースマイルのほうじ茶は、朝・昼・夕の食事の時間と、午前・午後に設けられたお茶の時間にお出ししています。そのほか、バイタルサイン測定時・入浴時・リハビリの後などのタイミングで水分補給をおすすめしています(図3)。

自分で飲水ができる方にはボトルをお渡しして、適宜、コップやストローなどを使って飲んでいただいています。身体の自由がぎかない方には、お声がけをし、介助をしながら水分補給を行っています。

エバースマイル
とろみ付き飲料に業務面でどんなメリットを感じられていますか?

1⃣ とろみ付けするための手間が省けること

飲料を安全に飲み込みやすくするためには、とろみを均一化しなければなりません。しかし、従来のとろみ剤はスプーンで正確に量を測って飲料に入れ、すぐに1分ほどかき混ぜ、2〜3分置いてとろみの状態を安定させてから提供する必要があります(図4左)。

現場はさまざまな作業で忙しいため、必要な人数分のとろみ飲料を作る作業が短縮できるだけで、かなり負担が軽減できるという状況がありました(図4右)。

ボトル缶入りのエバースマイルは1本475gで、単純に計算しても湯のみ1杯120g のとろみ茶を4回分作るための作業が減ることになります。
それだけの作業が効率化されれば、その分、患者様に食事介助を行う時間が緩やかになったり、他のケアに時間を使うことができます。

2⃣水分補給を誰でも安全に行えること

以前と比べると、とろみ剤も使いやすくなってきていますが、やはり作るときにダマができ、均一に仕上がらないことがあります。ベテラン看護師でもときどき失敗することがあると聞きますし、作る人によって違いが出てしまいます。
適切ではない粘度のとろみ飲料を提供すると誤嚥事故を起こすリスクが高まり、介護職員は吸引などの医療行為はできないため看護師の負担が増してしまう可能性もあります。とろみの均一化が確実にできている製品があると必要に応じてコップなどに移して飲んでいただくだけなので、どのスタッフにも安心して食事介助を任せられます。これなら誰もが同じ共通認識で水分補給を行うことができ、誤嚥の予防につながると思います。

3⃣衛生的であり常温で保存できること

とろみ剤を混ぜて作ったものは時間が経つと粘度が変化してしまい衛生面でも問題があるため、当院では作り置きはしておりません。一度に飲みきれなかった分は、一定時間を過ぎると破棄することになり、無駄になってしまうこともありました。キャップ付きのボトル缶に入った商品であれば簡単に開けることができ、飲みきれなくてもリキャップしてしばらく置いておけます。そのように衛生的で無駄なく使える点も現場で支持されています。開栓した日時は記入し、24時間経ったら新しいものに変えています。
消費期間が(製造日から)1年半と長く常温で保存できます。
私たちは、患者様の嚥下機能が低下しても、食事の時間は五感を使って楽しんでもらいたいという思いがあります。十分な水分を摂っていただくことも、身体の回復のために欠かせません。
エバースマイルは、とろみ付けの手間が不要で安定した粘度が保てることから、手軽に安全に水分補給をしていただけます。また、おいしさと飲みやすさを兼ね備えており、患者様のQO Lを高めるためにも役立っていると感じます。

その他・透析ケア・透析ケアナースの星編集部

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