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何ぞやシリーズ第26回「高次脳障害」って何ぞや?

その他投稿日時-(2020-09-14)ナースマガジン

脳の疾患または部位損傷の違いによって障害の程度の違いがあります。それらの違いをしっかり観察し理解していると、患者さんの行動や次の予測ができるはずです。脳の損傷により生活に支障をきたす高次脳機能障害って何ぞや?

高次脳機能障害と認知症の違い

学術的に定義される高次脳機能障害とは、脳卒中などにより脳の一部分が損傷されたことによって、失認、失行、注意障害、半側空間無視、記憶障害、病態失認、遂行機能障害、社会的行動障害、失語などをきたしている状態のこと。一般的に、認知機能低下によって生じる症状のため、人間らしく日常生活を送ることが難しい状態を指して高次脳機能障害と呼んでいるんだ。

同じ認知機能の低下といっても、認知症は脳の全般的な器質的障害によって活動が困難になっている状態のこと。現時点では、進行を遅らせることはできても回復することはないといわれているのに対して、高次脳機能障害は、脳損傷の時期が明らかであることと訓練によって回復を見込めること、ここが大きく異なるところですよね。

高次脳機能障害は、大脳皮質とその他の神経線維のネットワーク障害によって起こるから、脳の障害部位から出現すると思われる高次脳機能障害は予測できるということなんだ〔図1)


高次脳機能障害に対する看護

高次脳機能障害者への看護は、二つの重要なポイントがあるわ。まずは患者さん自身に対する、生活行動の再構築。生活場面でどのような症状が現れているのかを丁寧に観察(図2:食事場面の例)し、ADLの把握を行って個別に対応することが必要よね。もう一つは、家族が高次脳機能障害を正しく理解して、現れる症状に対して適切な対応ができるように関わっていくことよ。

高次脳機能障害は症状の理解が難しい上、公共の場で突拍子もない行動をとることもあるから、家族はストレスを抱えやすいと思うんだ。でもそこで家族がどう関わったらいいのか、例えば家族の過介助が患者の意欲を減退させてしまう場合がある、と伝えることも大切だよね。

君たちの看護力を発揮しつつ、多職種と共に評価して情報共有していくことも、患者・家族を支えるために大切であることを忘れないようにね。
(つづく)

■監修の内橋恵先生と寺本洋一先生について、詳細は看護ケアQ&A

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