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ソーシャルベンチャー企業のケアプロ株式会社インタビュー 1

ソーシャルベンチャー企業のケアプロ株式会社インタビュー 1

投稿日:2012.05.25

新たな健康サービス事業で大きな注目を集めているソーシャルベンチャー企業のケアプロ株式会社。
代表を務めるのはなんと看護師!!
看護師の新しい活躍の場を提供している注目企業に「ナースの星」編集部が突撃インタビューを実施。
川添社長とスタッフの稲葉さんにお話を伺いました。

Q.ケアプロのサービスについて教えて下さい。

川添: 500円のワンコインで、血糖値や血圧といった生活習慣病関連の検査を行い、その場ですぐに結果を示して健康アドバイスにつなげるサービスをご提供しています。

もちろん、保険証や事前予約などは必要ありません。現在は中野と横浜の2つの店舗を構え、中野は中野ブロードウェイ、横浜は東急東横線の駅ナカというとても便利な場所でサービスを行っています。

中野店は若い方や主婦の方のご利用が多く、横浜店はビジネスマンなどに通勤途中に立ち寄っていただくことが多いですね

Q.なぜこの事業を立ち上げたのでしょうか?

川添: 以前私は、東大病院の病棟で看護師をしていました。そこでは糖尿病の合併症で失明したり、足の壊疽に見舞われる患者さんと出会う事が多くありました。看護師として、こうした不幸な状況を無くすことができないかと感じたのです。

そのために欠かせないのは、定期的な検査と早期の治療です。患者さんには、どうして検診を受けられなかったのかお尋ねしたり、受けられない理由を自分なりに調べてみました。答えは、「時間がない」「費用が多くかからないか心配」「そもそも検診にいく機会がない」といった理由でした。この問題を解決したいと思ったことが、今の事業を考えたきっかけです。

Q.同じようなサービスは日本にはなかったのでしょうか?

川添: 私の知る限りではありませんでした。検診を受けたいというニーズは多くあるのに、気軽に受けられるサービスがなかったのです。そしてこの事業の立ち上げには、大学時代に行った米国での経験と、日本で注目を集めていたあるサービスがヒントになりました。

米国ではすでに、スーパーマーケットの中で健康診断が受けられたり、インフルエンザの予防接種が出来る仕組みがあったのです。 また日本では、10分1,000円で手軽に散髪が出来るサービスが新たに流行り始めていました。それらを見て、日本でも手軽に安く健康診断が出来るサービスがあれば絶対に受け入れられると感じたのです。
これはケアプロの検診の特徴でもあるのですが、検査・測定を行う際には自分自身で注射針を刺して行います。この方法であれば医療行為にはあたらないと病棟勤務を通じて認識していましたから、自分で気軽に検査が出来るのではないかと考えたのです。

そして、こうした健康サービスについて実際に患者さんに聞いてみたのですが、「ぜひ作ってほしい」「そのサービスがあれば自分は病気にならなかったかもしれない」「ぜひ子供に受けさせていきたい」といった声を頂き、多くの方に喜ばれるサービスとして確立できるかもしれない、そう確信しました。この事業を通じて皆さんの病気予防に貢献したい。自分の仕事にすべき使命感として、強く感じたのでした。

Q.川添さんが医療の現場での仕事を志した理由は何だったのですか?

川添: 私は看護師を目指すと同時に、医療界の問題を解決するビジネスをしたいと考えていました。普通は、看護師であれば臨床の場で頑張るのが当たり前と思うのですが、私の場合は以前から経営にとても興味があったのです。

きっかけとなったのは、高校3年の時に行った老人ホームでのボランティアでした。そこでは、たった2人のスタッフで20人ものお年寄りのケアを行っていました。必然的に、入浴介助ではきちんと洗えていなかったり、濡れた足のまま靴下をはかせていたり。不十分なサービスの現状を目の当りにしたのです。

これは経営の問題だとすぐに感じました。経営状態が良くなればもっと手厚いサービスが提供できる、スタッフも拡充できる、そう思いました。こうした医療や介護の現場を、経営を通じて改善していきたい。そう考えるようになって、病院の中でも広い視野を持って多くの領域で仕事ができる看護師を、まずは目指そうと決めました。
ケアプロ株式会社
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-8-3 TOC第一ビル 6階
電話:03-4588-6728(受付時間:平日10~18時)

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