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専門家Q&A

自分からの発語がなくなっている人への接し方

ご質問

痴呆を予防する為できる限り顔を見て話しかけを行なうが,自分からの発語が亡くなっている人の接し方を教えてください。

専門家の見解

認知症者とのコミュニケーション
ご質問ありがとうございます。回答大変遅くなり申し訳ありません。文献(認知症高齢者の看護、P51~57)より、認知症者のコミュニケーションの特徴は末期段階になると文章の構成や言葉を理解する能力が低下し、発声しない、あるいは無言状態になるという指摘もあります。単語や短い文節の文字、非言語メッセージ(表情、身振りやしぐさ、姿勢、まなざし、対人距離などの空間、体に触れるなど)の活用など、複数のコミュニケーション手段を用いた関わりが必要になります。言葉を発声できなくても、コミュニケーション時の気持ちや感情は重度の認知症になっても維持されていますので、非言語メッセージを活用しながら、低く、落ち着いた声でゆっくりと話かけてみて下さい。大声は叱責を受けているように感じるので避け、また命令的な表現、子供に対するような言い回しはしないで下さい。おとなとおとなの会話であることを常に意識しておくことが大切です。私自身も実際に臨床現場では、患者さんと同じ目線で、身振りを活用しながら、体に触れる時、移動する時、ケアをする時などどんな時も体に触れながら、表情や身振りやしぐさを活用しながら声をかけ、コミュニケーションを行っています。今のこの「お顔を見て話しかける」この気持ちを大切にして患者さんと接していただけたらと思います。焦らず頑張ってゆきましょうね。

こちらの記事は、会員のスキルアップを支援するものであり、患者の病状改善および問題解決について保証するものではありません。
また、専門家Q&Aにより得られる知識はあくまで回答専門家の見解であり、医療行為となる診療行為、診断および投薬指導ではございません。
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