Q&A

物品の個別管理と陰性確認頻度

MRSAやクロストリジウムが検出された患者には、その患者専用の血圧計、体温計、聴診器をベッドサイドに置くようにしていますが、SpO2モニターなど病棟の定数が少ない器具は他の患者と共有で使用しているのが現状です。器具はどこまで個別に準備するのが理想なんでしょうか?
また、上記疾患の評価(陰性になったか否か)検査は、どのくらいの頻度で行うのが適切なのでしょうか?

※質問者:すなおさん の代理で編集部が掲載しています。

(投稿日時-2013/03/05 14:21)

質問者
ナースの星編集部さん
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A:専門家の見解

四宮 聡さん

四宮 聡さん
箕面市立病院 チーム医療推進部 ICT担当副部長 感染管理認定看護師
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理想は、すべての物品を個人使用とすることですが、現実的ではありません。
接触感染を伝播経路とする病原体に感染・保菌している場合は、基本的に物品は共用しません。ご質問のように血圧計・体温計・聴診器など、一定の数が確保されている物では不都合を感じることは少ないと思われますが、SpO2モニターなどの器材はどの施設でも十分な数を確保できていないと思われます。そのような物品は適切な洗浄・消毒を行うことで共用することができます。

行うべき処理のレベルは、スポルディングの分類に基づいて決定します。今回のご質問のような器材は通常、健常な皮膚に接触する程度ですのでノンクリティカルとなり、洗浄や低水準の消毒で十分な処理レベルが達成できます。そして、粘膜や創傷部位に接触する場合は中水準から高水準、体腔に達する物は滅菌が必要となります。

また、病原体による消毒剤の適応があり、MRSAであれば、一般的なベンザルコニウム塩化物や消毒用エタノールでも十分な消毒効果が期待できます。

クロストリジウム・ディフィシルやノロウイルスなどでは、十分な清浄化を行った後、次亜塩素酸ナトリウムを用いた消毒を行ってから使用することが必要になります。SpO2モニターのプローブや金属では、次亜塩素酸ナトリウムの影響で材質の劣化や腐食が起こる可能性がありますので、各器材のメーカーに確認を取ってからにすべきでしょう。

陰性の確認については、病原体にもよりますが、一定の見解が得られているわけではありません。MRSAなどの一般細菌検査で得られる結果であっても、1度の陰性で保菌まで否定できるわけではなく、迅速診断においても感度・特異度の観点からも結果のみで判断することは困難です。施設内で回数・間隔を検討の上、臨床的な陰性の基準を作成するのが現実的だと思います。
78_q20305

(投稿日時-2013/03/05 14:43)

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