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透析看護の基本のキ!第12回

第12回 心胸比とは

投稿日:2015.08.01

透析患者さんの目標体重(ドライウエイト)を決定するための指標として、心胸比(CTR)が用いられます。胸部X線検査で胸郭の横幅と心臓の横幅を測定し、その割合を表したものを心胸比と言います。

胸部レントゲンの実施を透析前に行うか透析後に行うか、透析施設基準によって違いがあります。心拡大による症状を起こさない基準をとらえるために透析前に心胸比測定を行う場合と、それ以上除水をすると血圧が保てない状態を確認するために透析後に行う場合があります。

前者は透析のない日が2日続き一番体重増加が多く心胸比が拡大しているときで、後者は設定したドライウエイトまで除水が到達した状態である週末の透析後に測定となります。 太ったり痩せたりの変化があるので1か月ごとに心胸比測定を行い、ドライウエイトが適正かどうか確認を行う必要があります。

参考文献 透析ケア・最新マニュアル 改訂2版 基本の技術と事故・トラブルを未然に防ぐ知識   医学芸術社
執筆ライティング :看護師 水田 みゆき

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