廣町佐智子先生の看護研究の進め方第21回
データの収集:質的分析2 廣町佐智子先生の看護研究の進め方
今回は質的分析の方法を具体的に解説します。
1研究方法に関するアイディアをもつ
調べるといっても、最初はあいまいなところからのスタートです。それでも、どんな対象者からどんな方法で情報収集をしたらいいのかできるだけ綿密に計画します。 研究方法としては非構造化、半構造化の観察法や面接法がとられることが多いです(詳しくは「第6回:研究計画作成②」をご参照下さい。)
2データの収集
はじめは少数の対象者からデータを収集してみます。それをもとに、最初に立てた研究計画を練り直します。
3テキスト形式でデータを記録する
本格的に観察や面接によってデータ収集をします。収集したデータは、テキスト形式(文章形式)に直します。対象者の行為や出来事のおかれた文脈や全体状況が他者に伝わるよう、対象者の表情や姿勢、態度なども生々しく記述します。
4コーディング
研究者は生々しく書いた記述内容を繰り返しよく読んでその状況に浸り、味わいます。そして、記述内容から、研究目的にあっていると考えられるものにアンダーラインを引きます。次に、アンダーライン部分を表すようなキーワードやテーマをつけていきます。このキーワードやテーマをコード名といい、コード名をつける作業をコーディングといいます。
5カテゴリ化と概念化(第2・第3段階の抽象化)
コード名を記入したカードを準備し,内容が似た者同士を近い場所に並べてまとまりをつくります。これをカテゴリ化といいます。カテゴリ化ができたら、カテゴリを総括する「名前」をつけます。これを「カテゴリの命名」といいます。研究目的によっては、さらにそのカテゴリをまとめ、上位の概念をつくり、命名することもあります。
6概念間の関係を明らかにする
最後にカテゴリや概念同士の関係を模式図に示します。色々なパターンがありますが、一例を示しておきました。
1研究方法に関するアイディアをもつ
調べるといっても、最初はあいまいなところからのスタートです。それでも、どんな対象者からどんな方法で情報収集をしたらいいのかできるだけ綿密に計画します。 研究方法としては非構造化、半構造化の観察法や面接法がとられることが多いです(詳しくは「第6回:研究計画作成②」をご参照下さい。)
2データの収集
はじめは少数の対象者からデータを収集してみます。それをもとに、最初に立てた研究計画を練り直します。
3テキスト形式でデータを記録する
本格的に観察や面接によってデータ収集をします。収集したデータは、テキスト形式(文章形式)に直します。対象者の行為や出来事のおかれた文脈や全体状況が他者に伝わるよう、対象者の表情や姿勢、態度なども生々しく記述します。
4コーディング
研究者は生々しく書いた記述内容を繰り返しよく読んでその状況に浸り、味わいます。そして、記述内容から、研究目的にあっていると考えられるものにアンダーラインを引きます。次に、アンダーライン部分を表すようなキーワードやテーマをつけていきます。このキーワードやテーマをコード名といい、コード名をつける作業をコーディングといいます。
5カテゴリ化と概念化(第2・第3段階の抽象化)
コード名を記入したカードを準備し,内容が似た者同士を近い場所に並べてまとまりをつくります。これをカテゴリ化といいます。カテゴリ化ができたら、カテゴリを総括する「名前」をつけます。これを「カテゴリの命名」といいます。研究目的によっては、さらにそのカテゴリをまとめ、上位の概念をつくり、命名することもあります。
6概念間の関係を明らかにする
最後にカテゴリや概念同士の関係を模式図に示します。色々なパターンがありますが、一例を示しておきました。

質的分析は、研究者自身の主観が分析の道具となります。
そのため、研究者自身の考え方の偏りが分析結果に大きく影響します。
最初は質的分析に詳しい人の指導を受けることをお勧めします。
そのため、研究者自身の考え方の偏りが分析結果に大きく影響します。
最初は質的分析に詳しい人の指導を受けることをお勧めします。
◆看護研究の進め方◆
<第1回 テーマ決定1>
<第2回 テーマ決定2>
<第3回 関連文献検討1>
<第4回 関連文献検討2>
<第5回 補足資料 『はじめに』の例>
<第6回 質問紙法1>
<第7回 研究計画作成1>
<第8回 研究計画作成2>
<第9回 質問紙法2>
<第10回 面接法1>
<第11回 面接法2>
<第12回:データ収集:観察法①>
<第13回:データの収集:観察法②>
<第14回 データの収集:実験法①>
<第15回 データの収集:実験法2>
<第16回 倫理的配慮1>
<第17回 倫理的配慮2>
<第18回 量的分析1>
<第19回 量的分析2>
<第20回 データの分析:質的分析1>
<第21回 データの収集:質的分析2>
<第22回 論文の作成>
<第2回 テーマ決定2>
<第3回 関連文献検討1>
<第4回 関連文献検討2>
<第5回 補足資料 『はじめに』の例>
<第6回 質問紙法1>
<第7回 研究計画作成1>
<第8回 研究計画作成2>
<第9回 質問紙法2>
<第10回 面接法1>
<第11回 面接法2>
<第12回:データ収集:観察法①>
<第13回:データの収集:観察法②>
<第14回 データの収集:実験法①>
<第15回 データの収集:実験法2>
<第16回 倫理的配慮1>
<第17回 倫理的配慮2>
<第18回 量的分析1>
<第19回 量的分析2>
<第20回 データの分析:質的分析1>
<第21回 データの収集:質的分析2>
<第22回 論文の作成>
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