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ナースマガジン vol.34

ナース編集者が行ってみました‼大学に付属する 鍼灸外来が目指すこと

投稿日:2021.03.08

 同研究所の漢方鍼灸治療センターで、伊藤先生は鍼灸と漢方の両外来で診療を行っています。鍼灸は、整体などの民間療法と同一視されがちですが、江戸時代までは、歴とした日本の医学でした。現在日本の鍼灸は国家資格を有する鍼灸師または医師が行っていますが、世界的には医師が行っている国も多いのです。伊藤先生は、医学生の頃から東洋医学も学び、卒後は専門の内科(消化器)と共に漢方薬や鍼灸などの東洋医学の研究・治療・教育にも従事してきました。
北里大学東洋医学総合研究所(漢方鍼灸治療センター)
住所:〒108-8642 東京都港区白金5丁目9番1号
予約専用HP:https://clinics.medley.life/clinics/5c7f34fa5cd9b40c6061e6f4
予約センター:03-5791-6169
(平日8時30分~11時、12時~16時 土曜8時30分~12時30分)
診療案内(自動音声アナウンス):0120-489-225
 鍼灸外来の医療スタッフは、医師4名、鍼灸師7名、看護師4名です。看護師は、常に患者が安心し納得して治療が受けられるように患者とのコミュニケーションをとりながら医療情報の集取、疾患特性に沿った生活指導、要介護者の体位変換や着替え、治療中の点滴の管理などの医療的ケアを行っています。
鍼灸外来で多い疾患
・筋骨格系疾患
・疼痛性疾患
・神経疾患 他
ディスポタイプの鍼灸鍼
北里大学東洋医学総合研究所で主に使用されている鍼灸鍼(太さ0.2mm、長さ60mmのセイリン社製ディスポタイプの鍼灸鍼)を使用し、医療安全上の管理を徹底。
 16年前より全国の医科系大学(現在82大学)全てで漢方医学の講義が行われていますが、このほど日本漢方医学教育協議会から「基本がわかる 漢方医学講義」(羊土社)という教科書が発行され、いよいよ鍼灸医療を含む漢方医学教育の標準化がスタートします。今後、全ての大学で鍼灸の講義も行われるようになり、「これからの医療を担う医学生には、西洋・東洋両医学の視点を持ち、現代医療の中で活かしてほしいですね」と執筆に関わった伊藤先生も期待していました。
鍼灸治療によるメリットを多くの方に知ってもらうことで、治療の選択肢が増えていくことは、患者にとって朗報です。患者に寄り添う看護師も、東洋医学的アプローチである鍼灸治療を理解しておきたいですね。

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