1. ホーム
  2. コラム
  3. 徘徊
専門家Q&A

徘徊

ご質問

夜間徘徊の予防のために、日中など気をつけることはありますか。

専門家の見解

夜間の徘徊について
ご質問ありがとうございます。回答遅くなってしまい大変申し訳ありません。
「徘徊」とは無目的に動き回る様を示し、認知症中期の行動・心理症状の中心的な症状とされています。しかし、この行動を本人の視点でみると決して無目的に歩き回っているわけではなく、なんらかの理由があって歩き回っています。また、何らかの不安などがあることにより徘徊が生じています。夜間の徘徊においても何らかの理由があることが考えらえますので、まずは、その理由は何かを確認することが必要です。また、夜間の徘徊においては、夜間せん妄により徘徊が生じることもありますので、昼間できることとして、昼夜逆転にならないよう日中の生活リズムを整えることが必要です。その患者さんの身体状況に合わせて適度な休息をとりながら、日中にレクリエーションや作業療法、安静が必要な状況であれば、会話やテレビをみるなどきちんと覚醒している時間を作る、また、夜間の睡眠は日中の太陽や光によりサーカディアンリズムを整えることと関連があるため、カーテンを開けるなどの環境を整えるなどの対応が必要だと思います。夜間は寝ているものと考えず、まずは、徘徊が夜間せん妄によるものなのか、それとも、トイレや苦痛、不安、心配などにより徘徊が生じているのか、また日中の過ごし方、覚醒状況はどうだったのかも踏まえて考察することが大切です。
夜間は勤務者も少なく大変ですが、皆で協力し合って頑張って下さい。

こちらの記事は、会員のスキルアップを支援するものであり、患者の病状改善および問題解決について保証するものではありません。
また、専門家Q&Aにより得られる知識はあくまで回答専門家の見解であり、医療行為となる診療行為、診断および投薬指導ではございません。
職務に生かす場合は職場の上長や患者の主治医に必ず相談し許可を取ってから実践するようお願いいたします。
専門家Q&Aを通じて得た知識を職務に活かす場合、患者のの心身の状態が悪化した場合でも、当社は一切責任を負いません。
本サイト内に掲載された情報の正確性および質については万全を期すものの、常に全ての場合に有効とは限らず、また、本サービスの利用の結果、万が一会員が不利益を被ったとしても、当社は当該不利益について一切の責任を負わないものとします。

このコンテンツをご覧いただくにはログインが必要です。

会員登録(無料)がお済みでない方は、新規会員登録をお願いします。



他の方が見ているコラム