1. ホーム
  2. コラム
  3. 浸出液があってどうしてもガーゼ貼り付けし,,,
専門家Q&A

浸出液があってどうしてもガーゼ貼り付けし,,,

ご質問

浸出液が合ってどうしてもガーゼ貼り付けしテープ固定しなければならないのに,
テープかぶれがあってどの何を選んでも悪化する場合の解決策をお教えいただけませんでしょうか?

専門家の見解

今回のケースではテープかぶれが問題ということでよろしいでしょうか?
さまざまなテープを利用したようですが、シリコーンタイプのテープもお試しいただいたでしょうか?

最近では各社から皮膚刺激・剥離刺激の少ないシリコーンタイプのテープが出ています。もし、まだ使用していないようでしたらお試しください。(3M、メンリッケヘルスケアなど)

浸出液の多い創には『ガーゼドレッシングを使用し、頻回に交換』というイメージがあると思いますが、剥離刺激による皮膚障害・かぶれを予防するのであれば、交換回数を減少させたほうがよいでしょう。
その方法としては、吸収体の表面(皮膚付着部)にシリコーン素材を使用して固定できるエスアイエイド(アルケア)やメピレックストランスファー(メンリッケヘルスケア)などを創面に使用し、その上にガーゼやパットをあて『汚れたら上のガーゼやパットのみを交換する』方法もあります。頻回な剥離刺激を予防するだけでなく、適度な湿潤環境を維持しながら不要な湿潤はガーゼやパットに移行(トランス)できます。

もうひとつの方法は、被膜剤を使用することです。浸出液が多いと周囲の皮膚も浸軟し創傷治癒の過程がうまく働かなくなります。この過剰な浸出液から周囲の皮膚を保護することと、一枚膜を人工的に作成することで剥離刺激やアレルゲンの侵入予防につながり皮膚障害が軽減されます。
被膜剤については、ストーマケア用品を取り扱っている販売店で購入可能ですので、ぜひ試してみてください。

浸出液が多いということは感染兆候が疑われますので、感染制御や浸出液のコントロールも同時に行えるのが良いですね!

こちらの記事は、会員のスキルアップを支援するものであり、患者の病状改善および問題解決について保証するものではありません。
また、専門家Q&Aにより得られる知識はあくまで回答専門家の見解であり、医療行為となる診療行為、診断および投薬指導ではございません。
職務に生かす場合は職場の上長や患者の主治医に必ず相談し許可を取ってから実践するようお願いいたします。
専門家Q&Aを通じて得た知識を職務に活かす場合、患者のの心身の状態が悪化した場合でも、当社は一切責任を負いません。
本サイト内に掲載された情報の正確性および質については万全を期すものの、常に全ての場合に有効とは限らず、また、本サービスの利用の結果、万が一会員が不利益を被ったとしても、当社は当該不利益について一切の責任を負わないものとします。

このコンテンツをご覧いただくにはログインが必要です。

会員登録(無料)がお済みでない方は、新規会員登録をお願いします。



他の方が見ているコラム