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経管栄誉のクランプの位置について

投稿日:2011.12.18

ご質問

看護師となり今の病院で3件目ですが、今の病院では経管栄養のクランプの位置を一番下にするのが習わしのようで、どうしても馴染めません。
経管栄養は胃瘻の方がほとんどですが、クランプが一番下にして胃瘻チューブにつなぐ為クランプが布団の中に隠れてしまい、途中で滴下調節する都度布団をめくらなければなりません。

何度か先輩・同僚に聞いてみましたが、私より後に入職した人も特に違和感ないようで、かえって「経管をつないだ時に、クランプの位置が一番下の方がそのまますぐに滴下できる」とのことでした。

点滴の場合、クランプの位置はほぼ点滴筒の真下ですよね。
でも経管栄養の場合、クランプの位置に特に決まりはないんでしょうか?
点滴のように筒の真下の方が、滴下が早すぎる・遅すぎると言う時に即座に対応できると思うのですが…。

専門家の見解

名称のことですが、栄養管の滴下を調節するのはクランプよりもクレンメのほうがよいと思います(ニプロの添付文書はクランプになっていますが・・・)。また、点滴筒はドリップチャンバーとも呼ばれています。

さて、クレンメの位置を一番下にするという発想は初めて耳にしました。
いかなる理由があろうともクレンメが布団の中に隠れてしまうということは、クレンメの位置が変わり、滴下速度が変わる可能性がありお勧めできません。
特に決まりはないかもしれませんが、我々の施設では、ドリップチャンバーの15cm程度下にクレンメを持ってきています。

もうひとつ大切なこととして、栄養管の滴下数は15滴=1ml、輸液セットの滴下数は20滴=1mlであることも確認しておいてください。

こちらの記事は、会員のスキルアップを支援するものであり、患者の病状改善および問題解決について保証するものではありません。
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