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専門家Q&A

輸液管理

ご質問

食事が取れない患者さんに対しての輸液は、何故ロックではなく、持続にした方が良いのですか⁇

専門家の見解

経口摂取不良者に対する輸液が持続でなければ行けない理由はありません。
なんらかの別の理由があるのではないでしょうか?
在宅診療などでは、経口摂取不良者に対して、輸液を適宜行う様に、
その方の経口摂取(水分摂取)の状況に応じて方法が検討されるのではないでしょうか?

専門家の見解

いくつか輸液や栄養についての資料をあたってみましたが、はっきりとした記載は見つけられませんでした。

食事が取れない患者さんに対する輸液の目的は(1)水・電解質補給、(2)糖、アミノ酸、脂質の補給、
(3)薬物投与ルート の3つが考えられます。

24時間持続輸液とヘパリン/生食ロックでの短時間輸液の比較を考えると

短時間投与での問題点
  水やナトリウム、ブドウ糖などの負荷による心不全や高血糖の危険性
  投与速度が速いことでの血管刺激が大きい→血管炎の危険性が高くなる
  ロック部位からの感染の危険性
24時間投与での問題点
  長時間の拘束
  尿意による就寝中の中途覚醒
  自己抜去の危険性が高くなる(?)


ちなみに代表的な輸液の添付文章を確認してみました。
これによると必ずしも持続投与を想定していないことが分かります。
最近、輸液量を減らしたときに、生食ロックでの投与を指示していましたが、、
血管炎を起こしやすいので持続投与にしてくださいと言われることがあります。


ソルアセトF
通常,成人1回500mL~1000mLを点滴静注する.
投与速度は1時間あたり10mL/kg体重以下とする.
なお,年齢,症状,体重に応じて適宜増減する.
http://www.terumo.co.jp/medical/di/data/solacetF/solF.pdf

ソルデム3A
通常成人,1回5 0 0 ~ 1 0 0 0 mLを点滴静注する.
投与速度は通常成人1時間あたり300~500 mL,
小児の場合,1時間あたり5 0~1 0 0 mLとする.
なお,年齢,症状,体重により適宜増減する.
http://www.terumo.co.jp/medical/di/data/soldem3a/sol3a.pdf

ソリタックスH
通常、成人1回500~1,000mL を点滴静注する。
投与速度は、通常成人1時間あたり4mL/kg 体重(ブドウ糖として0.5g/kg 体重)以下とする。
なお、年齢、症状、体重に応じて適宜増減する。
http://database.japic.or.jp/pdf/newPINS/00054982.pdf

ビーフリード
投与速度は、通常、成人500mLあたり120分を基準とし、高齢者、重篤な患者には更に緩徐に注入する。
なお、年齢、症状、体重により適宜増減するが、最大投与量は1日2500mLまでとする。
http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/180079_3259529G1030_1_04.pdf

こちらの記事は、会員のスキルアップを支援するものであり、患者の病状改善および問題解決について保証するものではありません。
また、専門家Q&Aにより得られる知識はあくまで回答専門家の見解であり、医療行為となる診療行為、診断および投薬指導ではございません。
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