1. ホーム
  2. コラム
  3. 仙骨部中心に皮膚湿潤、一部びらん様の褥瘡の患者
専門家Q&A

仙骨部中心に皮膚湿潤、一部びらん様の褥瘡の患者

ご質問

元々在宅で寝たきりの方ですが、
仙骨部中心に皮膚湿潤・ふやけたようになっていたため、体交など指導していたのですが、
最近になって一部びらん様の褥瘡ができてしまっています。
ドクター指示にてハスレン塗布していますが、果たしてこのままでよいのか疑問です。
この様な場合ラップやオプサイト?貼付した方がよいのではないかと思うのですが、
コストなどの都合上在宅の場合は制限があるのでしょうか?
小さな病院の外来で、
ドクターも その辺は新しい治療に詳しくなく、私自身も病棟離れて長いので、専門書を見てもピンと来ず…
今の治療の基本をどなたかご教示いただけませんか?

専門家の見解

お答えします。
まず、局所に何を貼るかということですが、すでに湿潤がおきている状況では、ラップやオプサイト等を単独で用いるのはかえって危険です。皮膚の浸軟を助長してしまうからです。それよりも、この患者さんの場合、まず考えなければならないのは、湿潤予防と体圧分散ケアのように思います。
今までできていなかったのに、なぜ今、褥瘡ができてしまったのでしょう。一般的に、湿潤の原因の多くは排泄物によることが多いですが、おむつ交換の間隔やオムツの選び方は適切でしょうか。また、もし下痢をしている場合は、原因にもよりますが便性のコントロールが必要となります。そしてマットレスは圧分散効果の高いものが必要です。介護力に無理が生じていないかの確認もしましょう。
これらのことに対応できれば、局所に使う軟膏としては、ハスレンは妥当だと思います。

褥瘡は、局所ケアも大事ですがそれ以上に、なってしまった原因を取り除かなければ治りません。それにはナースのアセスメントが不可欠ですよね。頑張ってください。

こちらの記事は、会員のスキルアップを支援するものであり、患者の病状改善および問題解決について保証するものではありません。
また、専門家Q&Aにより得られる知識はあくまで回答専門家の見解であり、医療行為となる診療行為、診断および投薬指導ではございません。
職務に生かす場合は職場の上長や患者の主治医に必ず相談し許可を取ってから実践するようお願いいたします。
専門家Q&Aを通じて得た知識を職務に活かす場合、患者のの心身の状態が悪化した場合でも、当社は一切責任を負いません。
本サイト内に掲載された情報の正確性および質については万全を期すものの、常に全ての場合に有効とは限らず、また、本サービスの利用の結果、万が一会員が不利益を被ったとしても、当社は当該不利益について一切の責任を負わないものとします。

このコンテンツをご覧いただくにはログインが必要です。

会員登録(無料)がお済みでない方は、新規会員登録をお願いします。



他の方が見ているコラム