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専門家Q&A

食事形態について

ご質問

患者様の個別性に合わせた食事形態についてですが、えんげⅠ・Ⅱ、ソフト食とお粥、米飯と、どう違うのかが分かりません。えんげ状態の評価、そしゃく状態等の関係だと思うのですが、詳しく教えていただけたらと思います。宜しくお願いします。

専門家の見解

食事形態についてのご質問ありがとうございました。
管理栄養士の立場からお答えさせて頂きます。
嚥下機能に配慮して形態を調整した食事は、日常臨床で、摂食・嚥下障害リハビリテーションの分野で重要な役割を果たしています。
米国では、すでに2002年にアメリカ栄養士協会によりNational Dysphagia Dietが発表されていますが、残念ながらわが国には統一規格がなく、複数の食事段階基準が併存し、かつ各施設でさまざまの段階が作成・利用されています。なので、ご質問の正確な回答はご施設で聞くしかないというのが、回答です。
昨年、日本摂食・嚥下リハビリテーション学会で、統一基準としての嚥下調整食5段階試案(表)が作成されました。個々の病院・施設の独自の取り組みでいろいろな食種・食形態が展開されていることは素晴らしのですが、ソフト食・嚥下食など同じ名称だとしても現状は施設ごとに基準も出されているものもばらばらなのです。
統一基準のないことが、一般社会や多くの臨床家から見たわかりにくさの原因となっており、食事形態をわかりにくくさせているのです。現在、日本摂食・嚥下リハビリテーション学会のホームページで、平成25年2月末まで嚥下調整食5段階へのパブリックコメントを募集中です。
試案表を添付しますので、ご参考にしてください。

Thanks.

返信が遅くなり、すいません。質問に対して回答していただき、ありがとうございました。 食事形態が摂食・嚥下リハビリテーションに関して重要な役割を果たしているなんて初めて知りました。 分からない事だったので勉強になります。 また質問するかもしれませんが、その時はよろしくお願いいたします。

こちらの記事は、会員のスキルアップを支援するものであり、患者の病状改善および問題解決について保証するものではありません。
また、専門家Q&Aにより得られる知識はあくまで回答専門家の見解であり、医療行為となる診療行為、診断および投薬指導ではございません。
職務に生かす場合は職場の上長や患者の主治医に必ず相談し許可を取ってから実践するようお願いいたします。
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