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専門家Q&A

気管切開の吸引カテーテル再利用

ご質問

老人保健施設で、気管支切開の方の吸引が必要な場合、吸引カテーテルを滅菌することができない場合はどうしたら良いのでしょうか?

専門家の見解

回答は、口腔や鼻腔などの吸引ではなく、気管内吸引として回答致します
原則として、吸引のカテーテルはディスポーザブルのため、再滅菌を行うことはできません。
やむを得ず連続使用する場合は、必ずカテーテルの破損や肉眼的汚染がないことを確認しましょう。

さて、処理の方法ですが、カテーテルを使用後に外表面をエタノールで拭き取り、精製水で通水します。
次に、エタノール添加のベンザルコニウム塩化物を吸引し、チューブ内も消毒剤が満たされた状態のまま浸漬します。
その後、次の使用前に消毒剤を流す目的で精製水を吸引します。

吸引チューブは、微生物の増殖も考慮して、少なくとも24時間ごとに交換するのが望ましいでしょう。
実際に上記の手順を適切に実施することは、コスト的にも負担になる場合がありますので、
一度1回毎の交換とコストの比較等も検討して下さい。

専門家の見解

開放吸引カテーテルは1本ごとに使用後は使い捨てなければなりません
理由は吸引カテーテルの形状は、細い筒になっており、洗浄や消毒が十分に行うことができません。そのため、通水しても痰や細菌は十分にとることができない為、使いまわしをおこなうと菌が増殖してしまう可能性があります。汚染を十分に除去せずに滅菌しても滅菌が十分にできない場合があるため、吸引カテーテルは滅菌することはできません。
Guideline for Preventing Health-Care-Associated Pneumonia,2003(医療ケア関連肺炎防止のためのCDCガイドライン 2003年)にも、「開放式吸引システムを採用する場合、滅菌した1回使用(single-use)カテーテルを使用する(カテゴリーⅡ)。」と推奨されているため、再利用はやめましょう。

こちらの記事は、会員のスキルアップを支援するものであり、患者の病状改善および問題解決について保証するものではありません。
また、専門家Q&Aにより得られる知識はあくまで回答専門家の見解であり、医療行為となる診療行為、診断および投薬指導ではございません。
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