廣町佐智子先生の看護研究の進め方第10回
面接法(1) 廣町佐智子先生の看護研究の進め方
投稿日:2012.07.13
今回は、面接法について解説します。面接法は、質問を通して対象者の心の内面を調べる方法です。面接法は質問紙法に比べて労力のかかる方法ですが、得られるデータの質が高いのが大きな特徴です。ここでも面接法の利点と弱点を学んでいきましょう。
Ⅰ.面接法の利点と欠点
1)利点
1適用できる対象の範囲が広い:幼少者や障害者、症状や疲労が強い人にも工夫すれば行えます。
2対象者の同定(本人かどうかの確認)ができ、回収率も高い。
3収集できるデータの質が高い(回答もれや無効回答がない)。
4質問と同時に観察もできる。
5対象者の心理の深い部分をとらえることができる。
2)弱点
1多くのコスト(時間・人・費用)がかかる。
2訓練が必要:特に次に紹介する「自由面接法」では、対象者から回答を引き出すテクニックが必要になります。
Ⅱ.面接法の種類
どんなデータを得たいかによって面接の方法が異なってきます。以下に研究でよく用いられる3つの方法を紹介します。
1)自由面接法
1「はい・いいえ」のように答え方を制限しない面接法。「~について、どのように感じていますか」など「開かれた」質問が中心。
2得られたデータを数字に置き換えたり(数量化)、統計的処理をしたりするのは難しい。分析には質的分析法を用いる。
2)半構造的面接法
「はい・いいえ」で回答できる「閉じられた」質問を中心とするが、対象者の反応や回答によっては「開かれた」質問を追加できるようにした面接法。閉じられた質問は数量化して統計的処理が可能だが、「開かれた」質問に対しては質的分析法を用いる。
3)構造的面接法
1「はい・いいえ」「あてはまる・あてはまらない」などで回答可能な「閉じられた」質問のみを用いて面接を進める方法
2データを数量化し、統計的処理をすることができる。
次回はいよいよ面接法の実際について解説していきます。
Ⅰ.面接法の利点と欠点
1)利点
1適用できる対象の範囲が広い:幼少者や障害者、症状や疲労が強い人にも工夫すれば行えます。
2対象者の同定(本人かどうかの確認)ができ、回収率も高い。
3収集できるデータの質が高い(回答もれや無効回答がない)。
4質問と同時に観察もできる。
5対象者の心理の深い部分をとらえることができる。
2)弱点
1多くのコスト(時間・人・費用)がかかる。
2訓練が必要:特に次に紹介する「自由面接法」では、対象者から回答を引き出すテクニックが必要になります。
Ⅱ.面接法の種類
どんなデータを得たいかによって面接の方法が異なってきます。以下に研究でよく用いられる3つの方法を紹介します。
1)自由面接法
1「はい・いいえ」のように答え方を制限しない面接法。「~について、どのように感じていますか」など「開かれた」質問が中心。
2得られたデータを数字に置き換えたり(数量化)、統計的処理をしたりするのは難しい。分析には質的分析法を用いる。
2)半構造的面接法
「はい・いいえ」で回答できる「閉じられた」質問を中心とするが、対象者の反応や回答によっては「開かれた」質問を追加できるようにした面接法。閉じられた質問は数量化して統計的処理が可能だが、「開かれた」質問に対しては質的分析法を用いる。
3)構造的面接法
1「はい・いいえ」「あてはまる・あてはまらない」などで回答可能な「閉じられた」質問のみを用いて面接を進める方法
2データを数量化し、統計的処理をすることができる。
次回はいよいよ面接法の実際について解説していきます。
◆看護研究の進め方◆
<第1回 テーマ決定1>
<第2回 テーマ決定2>
<第3回 関連文献検討1>
<第4回 関連文献検討2>
<第5回 補足資料 『はじめに』の例>
<第6回 質問紙法1>
<第7回 研究計画作成1>
<第8回 研究計画作成2>
<第9回 質問紙法2>
<第10回 面接法1>
<第11回 面接法2>
<第12回:データ収集:観察法①>
<第13回:データの収集:観察法②>
<第14回 データの収集:実験法①>
<第15回 データの収集:実験法2>
<第16回 倫理的配慮1>
<第17回 倫理的配慮2>
<第18回 量的分析1>
<第19回 量的分析2>
<第20回 データの分析:質的分析1>
<第21回 データの収集:質的分析2>
<第22回 論文の作成>
<第2回 テーマ決定2>
<第3回 関連文献検討1>
<第4回 関連文献検討2>
<第5回 補足資料 『はじめに』の例>
<第6回 質問紙法1>
<第7回 研究計画作成1>
<第8回 研究計画作成2>
<第9回 質問紙法2>
<第10回 面接法1>
<第11回 面接法2>
<第12回:データ収集:観察法①>
<第13回:データの収集:観察法②>
<第14回 データの収集:実験法①>
<第15回 データの収集:実験法2>
<第16回 倫理的配慮1>
<第17回 倫理的配慮2>
<第18回 量的分析1>
<第19回 量的分析2>
<第20回 データの分析:質的分析1>
<第21回 データの収集:質的分析2>
<第22回 論文の作成>
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