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長岐 祐子先生の口腔ケアコラム第9回

ムシ歯予防

ムシ歯予防=歯磨き!、甘いものを食べない!と答える方は多くいます。確かに歯磨きは大事ですが、歯磨きをすることでムシ予防が出来るわけではありませんし、


今の時代、甘いものを食べない、という食生活を継続することは難しいことです。

 本来ムシ歯は、親御さんから感染するミュータンス菌の菌量と、その菌が活動しやすい環境であるかによって、ムシ歯になりやすくなります。


これらはサリバテストと言って唾液から菌量、唾液の質、量、緩衝能を、検査用のガムを5分間(2分間)噛んで出てきた唾液から、その人のムシ歯のなり易さ、原因を調べることが出来ます。


 残念ながら、介護を必要とされる方にはガムを上手く噛むことも難しく、誰もが出来る検査ではありません。


しかし、ムシ歯の要因は、菌、唾液の質、食事のあり方、本人の歯の質と解っていますので、これらをコントロールしていくケアと、食生活の見直しをすることでムシ歯予防が出来ます。

 特にだらだら食いが、お口の中の環境を酸性常態にさせ、歯を溶かしやすい環境にしてしまいます。お腹が空いたから食べる、ではなく、歯に限らず規則正しい食習慣が健康には必要です。


また水分補給も当然当分の含まれた飲料水はお口の中を酸性に傾けますので、ジュース類でななく、お茶、麦茶、水などが好ましいのです。

 さらに食べたら磨く!ことよりも、良く噛んで食事をすることで、緩衝能といって、お口の中が食事によって酸性に傾いた環境を噛んで出てきた唾液がもとに戻す働きをしてくれますので、食事は良く噛んでゆっくり食べることも予防の重要な要素です。

●ムシ歯予防として

良く噛んでゆっくり食事をする

糖分が多い、油が多いなど偏った食事はしない
水分補給は、ジュース類は控える
一日1回は丁寧にブラッシングする
フッ素入り歯磨き剤をしようする。

ムシ歯予防に、フッ素は欠かせません。フッ素入りの歯磨き剤を使用し、歯磨き後は、そのフッ素がお口の中に残るよう、うがいは1~2回にしましょう。

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