廣町佐智子先生の看護研究の進め方第15回
データの収集:実験法2 廣町佐智子先生の看護研究の進め方
投稿日:2012.08.23
実験法は、因果関係を明確にするための研究方法として、広く色々な分野で活用されています。しかし、弱点も多いことを理解していきましょう。
Ⅰ.実験法の利点と弱点
1)利点
1 因果関係をはっきりと調べられます。
2 追試研究(同じような研究)の蓄積を促進します。
実験法は、誰でも追試が出来るように実験手順を細かく記述します。
1回だけの研究では、結果が偶然に左右されることもあるでしょう。
しかし、多くの研究者が追試を重ねれば、より正確な実験結果を得ることができます。
2)弱点
1 人間を被験者とする場合、実験群と統制群に分けても、なかなか同じような群分けはできません。
2 実験群にのみ独立変数の操作を行うため、実験群になった、ならないで利益・不利益の問題が生じます。
3 現実離れした状況設定から得られた結果が、実践に応用できるかどうか課題が残ります。
Ⅱ.実験法の具体的手順
それでも、実験法を多くの研究者が採用するのは、因果関係の説明力の高さでしょう。ここでは、実験法を実際に行うまでの具体的な手順について示します。
Ⅰ.実験法の利点と弱点
1)利点
1 因果関係をはっきりと調べられます。
2 追試研究(同じような研究)の蓄積を促進します。
実験法は、誰でも追試が出来るように実験手順を細かく記述します。
1回だけの研究では、結果が偶然に左右されることもあるでしょう。
しかし、多くの研究者が追試を重ねれば、より正確な実験結果を得ることができます。
2)弱点
1 人間を被験者とする場合、実験群と統制群に分けても、なかなか同じような群分けはできません。
2 実験群にのみ独立変数の操作を行うため、実験群になった、ならないで利益・不利益の問題が生じます。
3 現実離れした状況設定から得られた結果が、実践に応用できるかどうか課題が残ります。
Ⅱ.実験法の具体的手順
それでも、実験法を多くの研究者が採用するのは、因果関係の説明力の高さでしょう。ここでは、実験法を実際に行うまでの具体的な手順について示します。

上の図のなかで特に重要なのは3)です。看護研究では、被験者を患者にすることが多いのですが、実験的操作が患者にとって不利益にならないような配慮が必要です。
具体的には、
1 実験的操作の安全性の確認
2 どうしてもその実験的操作でなければならないかの確認
3 万が一のことが発生した場合の対処などです。
また、4)の従属変数の測定ですが、ここにはいろいろなデータ収集方法が入ります。
実験的操作の効果を、質問紙法で確認したり、面接法で確認したり、観察法(測定を含む)で確認したりします。
これまで学習したことを踏まえて準備をしてみてください。
具体的には、
1 実験的操作の安全性の確認
2 どうしてもその実験的操作でなければならないかの確認
3 万が一のことが発生した場合の対処などです。
また、4)の従属変数の測定ですが、ここにはいろいろなデータ収集方法が入ります。
実験的操作の効果を、質問紙法で確認したり、面接法で確認したり、観察法(測定を含む)で確認したりします。
これまで学習したことを踏まえて準備をしてみてください。
◆看護研究の進め方◆
<第1回 テーマ決定1>
<第2回 テーマ決定2>
<第3回 関連文献検討1>
<第4回 関連文献検討2>
<第5回 補足資料 『はじめに』の例>
<第6回 質問紙法1>
<第7回 研究計画作成1>
<第8回 研究計画作成2>
<第9回 質問紙法2>
<第10回 面接法1>
<第11回 面接法2>
<第12回:データ収集:観察法①>
<第13回:データの収集:観察法②>
<第14回 データの収集:実験法①>
<第15回 データの収集:実験法2>
<第16回 倫理的配慮1>
<第17回 倫理的配慮2>
<第18回 量的分析1>
<第19回 量的分析2>
<第20回 データの分析:質的分析1>
<第21回 データの収集:質的分析2>
<第22回 論文の作成>
<第2回 テーマ決定2>
<第3回 関連文献検討1>
<第4回 関連文献検討2>
<第5回 補足資料 『はじめに』の例>
<第6回 質問紙法1>
<第7回 研究計画作成1>
<第8回 研究計画作成2>
<第9回 質問紙法2>
<第10回 面接法1>
<第11回 面接法2>
<第12回:データ収集:観察法①>
<第13回:データの収集:観察法②>
<第14回 データの収集:実験法①>
<第15回 データの収集:実験法2>
<第16回 倫理的配慮1>
<第17回 倫理的配慮2>
<第18回 量的分析1>
<第19回 量的分析2>
<第20回 データの分析:質的分析1>
<第21回 データの収集:質的分析2>
<第22回 論文の作成>
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