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ナースのための ワンポイントレッスン

気持ちに寄り添う医療英会話 ワンポイントレッスン①

投稿日:2023.04.24

外国人の患者さんに接するとき、「どんな風に声をかけたら良いんだろう?」と感じている方も多いことと思います。今号からスタートの新連載では、患者さんの気持ちに寄り添う臨床で使いたいひとこと英会話を森口ふさ江先生に教えていただきます(全8回予定)。

第1回 患者さんに挨拶する

Hello, I am Nurse Tanaka.

こんにちは、私は看護師の田中です。

I‛ll be your nurse for today (for the shift).

本日の(この勤務帯の)担当をさせていただきます。

 患者さんに初めて会った時や勤務の初めに挨拶をする時の英語表現です。田中医師をDoctor Tanaka と表現するのと同様、田中看護師は、Nurse Tanakaです。

 「担当の」を辞書で引くと、in charge of や responsible forなどと出てきます。これらは、責任を持つ意味合いが強く、多くの場合、場所や役割に対して使います。人に対して使うと、あなたのことを管理するという意味合いになり、患者さんはびっくりしてしまいます。 
 ここはシンプルに、

I will be your nurse for today (本日あなたの担当をします)
I will be your nurse for tonight (本日夜勤の担当をします)
I will be your nurse for the shit (この勤務帯のあなたの担当をします)

 などが自然な英語表現となります。


森口 ふさ江 先生

合同会社 MIND RESET アライアンス 代表。
米国コロラド州立大学で看護学士取得後、カリフォルニア州ロマリンダ大学病院でレジスタードナースとして勤務。帰国後は小児専門病院で、急性・重症患者看護専門看護師として勤務。
2018年より看護系大学で教員となる。現在は、博士課程にて看護教育学を専攻し、臨床推論の看護教育への応用を研究テーマとしている。米国でナースとして勤務した経験を基に、国際医療通訳アカデミーにて医療通訳士養成コース(英語)や、医療従事者のための医療英会話コースなどを担当している。
 新型コロナ感染症対策としての水際対策が大幅に緩和され、外国人の日本への入国が増えてきています。慣れない異国で病気やけがをして、医療施設を訪れる外国人患者さんが困ったり不安になることは容易に想像できます。
 こんな時に、AI翻訳機を使うのももちろん良いですが、看護師が少しでも英語を話せたら、外国人の患者さんはとても心強く思うでしょう。このシリーズでは、外国人患さんの不安を少しでも和らげ寄り添うことをテーマとした医療英会話表現を中心に、シリーズでご紹介いたします。
MIND RESET アライアンス WEBサイト
https://www.mind-reset-alliance.org/

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