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西山順博先生に訊きました 第9回

西山順博先生に訊きました 『ケアに活かせる栄養療法の豆知識』第9回

投稿日:2018.02.01

消化器内視鏡医、

小山茂樹の目指した栄養治療
滋賀において、PEGといえば、社会医療法人誠光会草津総合病院消化器科・消化器内視鏡センター長/副理事長の小山茂樹先生なくしては語れません。
滋賀PEGケアネットワークの発起人・初代代表として、PEGを滋賀に導入し広めていかれました。
2年前に、PEGサミットが滋賀で開催されることが決まった際には、私たちの恩師でもある小山先生に一番に報告し、大変喜んでいただきました。

しかし先生は、その開催を待たずに、昨年(平成28年)急逝されました。
今回は、「小山先生がご健在であれば、こんなコメントをされたのでは?」と、小山先生になり代わり、先生の目指した栄養治療についてお話をさせていただきます。

私とPEG

私自身は、消化器内視鏡医として多くの内視鏡検査を行い、内視鏡学を極めてきました。また、診断のみならず、内視鏡治療にも興味を持ち、多くの病変に挑みました。
そして25年ほど前からは、悪性腫瘍をはじめとする完治不能な病変・病態に対する消化管ステントとPEG(経皮内視鏡的胃痩造設術)にやり甲斐を強く感じ、「緩和内視鏡治療」として、後輩への教育や市民への啓発にも一層力を入れてきました。

PEG導入当初は、経口摂取が難しくなってきた方には早い段階でPEGを施行し、栄養面から難治性の褥瘡改善にも貢献でき、患者・家族から喜んでいただきました。
延々と続く経鼻胃管による栄養管理の苦痛ゆえ自己抜去を繰り返し、手足の拘束を受けていた患者へのPEGは、苦痛からの解放をもたらし、回復された本人から手を握られ感謝されたこともありました。

腹膜播種でイレウス管が挿入されている患者へのPEGでは、ビールで乾杯したこともありました。いずれも、個々の患者への適応を考え、患者・家族と目標を共有しPEGを行ってきました。

PEGバッシングを越えて

ところが、平成15年にDPCが導入されたころからでしょうか、私の手掛けてきたPEGは、患者・家族のQOL改善目的のためでなく、早期退院、早期転院のためのものへと変貌してしまったような気がします…。

ご存知のように、平成23年頃からは、人工的水分・栄養補給法は延命治療とまで言われるようになり、PEGはその代表格とされてきました。
このPEGバッシングともいうべき状況は、残念でなりません…。

ただ、出逢いというのは素晴らしいものです。
関西では、PEGが栄養と出逢い、リハビリテーションと出逢いました。
縦の糸はPEG(緩和内視鏡治療)、横の糸は栄養とリ八ビリテーション。

毎年開催されているPEGサミットの織りなす布が、必ずや患者・家族のQOLを向上してくれるものと確信しています。

※PEGサミットinびわ湖2017のレポートは、“ナースの星Q&A オンライン”で公開されています.
下記から

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