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ナースのイキイキワーキング!第1回

新連載!ナースのイキイキワーキング!

投稿日:2018.02.05

今号から、亀田メディカルセンター コーチ929に「ナースのイキイキワーキング!」を担当していただくことになりました。
「929」は、センターの所在地、鴨川市東町929からとったもので、この地に根をはって着実に進んでいこうという意味が含まれているそうです。

仕事上のストレスや部門間でのコミュニケーション不足などで職場の空気が停滞しないよう、職場活性化の活動を紹介します。

第1回

イキイキと働ける職場をつくるためには?

イキイキと働くためには?

看護師の仕事は、命に携わるとても責任のある仕事です。責任に加え、24時間体制の勤務、患者の急変など予想のつかない仕事、同時進行で行われる多くの業務など、非常にストレス要因の高い職場です。
その中でイキイキ働くためには、自分の成長を感じ、モチベーションを高くすることが必要といわれています。さらに看護のみではなく他部門と一体になり患者さまのために協力していくことも大切だと思います。

医療は、答えが一つではなく結果は不確実性の多い分野で、どのような関わりをしたか(プロセス)が重要な要素になってきます。そこで大切なのが、『答えは一つではなく、無限にあること』『選択肢は多いほど良い』などと理解する風土をつくることです。
目の前の問題だけにとらわれるのではなく、ビジョンやコンセプトを皆で共有していくことで、職場内にその風土が根付いてきます。風土が根付けば、自信を持って自律的に働くことができます。

病院でのコーチング活動

病院でのコーチング活動を紹介します。多職種で構成されたコーチングチームの目的は、『職場の活性化を図り、職員が活き活きと仕事をする。職員自らが自発的に行動し発言できる職場になることで患者さまへのサービスを向上し、より良い医療を提供する』ことです。
そしてコーチングとは『信頼関係を土台にしながら、相手の能力を引出し、相手の自発的な行動を促す。目標への取り組みを通じて、自己成長・自己変革をサポートする』ものです。

実際の活動としては、コーチングの勉強会の開催、職員に対するコーチングなどになります。
最近では、いろいろな部署の勉強会に参加してワールドカフェ(※)を行い、その部署の活性化のサポートをしています。このような活動を通して、イキイキと働くための風土作りをしています。

※ワールドカフェ:〝カフェ〞にいるようなリラックスした雰囲気の中、参加者が少人数に分かれたテーブルで自由に対話を行い、ときどき他のテーブルとメンバーをシャッフルしながら話し合いを発展させていくこと。

私の体験

10数年ほど前に、仕事のことなど、とても悩んでいる時期がありました。頭の中が真っ白になり、簡単にできることもできなくなるような状態に陥りました。
このとき、ある看護師にコーチングをしてもらうチャンスがありました。1回1時間程度、月に数回、約半年の間、コーチングを受けました。
『今どのような状態なのですか?』『大変だったのですね』『あなたが本当にしたいことはなんですか?』『どんな方法があると思いますか?』『何から始めますか?』などの会話を通して私の話をしっかり聴いてくれて、最後にはいつも『あなたならできます。がんばりましょう』と言ってくれました。

それまでは、悩みの原因を自分自身ではなく他人や環境のせいばかりにして、何も解決しようとせず、ただただ文句を言っているだけでした。それがコーチングにより、徐々に『これをしたい、あれをしたい』など前向きな表現ができるようになってきました。
その結果、私は悩みから抜け出すことができ、今では何かにぶつかった時も、自分の力で対処できるようになりました。
イキイキと働くためには、自分の強みや良い所を知る・自分のしたいことを見つける・自分から環境を変えていく、そういうことが大切だと感じました。この時の体験は、今も私の原動力になっています。
(つづく)

次回は、入月修二看護師長による「仕事や社会でのストレスとその対策」(仮)の予定です。ご期待下さい!

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