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長岐 祐子先生の口腔ケアコラム第1回

第1回 歯ブラシの選択方法

「歯ブラシ選び」のポイント

入院患者への口腔ケアは、多くの施設で看護師さんが関わり、実践されてきていると思います。しかしどんなに上手なセルフケア(自分で自分の歯磨きをする)でも、その効果には限界があり、3割以上は磨き残しがあると言われています。そのサポートとして(予防、再発予防、口腔の病状維持安定を図る)私たち歯科衛生士のプロケアが定期的に必要となります。
コラムの中で、看護師さんが患者に行う毎日行う口腔ケアの効果が、7割位まで汚れが落とせる磨き方のアドバイスしたいと思います。
【ポイント】1.対象者の口腔内を見る歯肉は腫れていないか?歯茎から出血はあるか?歯は何本あるか?むし歯はないか?歯石は付いているか?食片圧入、食物残渣はあるか?しみるところ(知覚過敏)はないか?唾液の量は少なくないか?
このような口腔内状態を確認してから、今使っている歯ブラシが、硬すぎたり、柔らかすぎたり、大きすぎたりしていないか確認していきます。歯ブラシの大きさの目安は、上の前歯2本分の大きさ、または下の前歯3本分が適切です。(図1)汚れの付き方で、歯ブラシの硬さ選びは違ってきます。また歯茎の境目を磨く場合は、軟らかめの歯ブラシとなります。*歯ブラシ選びは、歯科衛生士に処方してもらうことをお勧めいたします。

2.歯ブラシの交換期を確認する

歯ブラシの毛は開いていないか?
歯ブラシの一部が癖のある開き、曲がりをしていないか?歯ブラシに弾力性がなくなっていないか?1ヶ月以上同じ歯ブラシを使っていないか?
このような状態で歯磨きをしても、効果は得られません。歯ブラシの材質も(ナイロン・ポリエステルなど)様々あり、重要なポイントではありますが、月に1回のペースで歯ブラシ交換をすることが、作業効果を上げます。(場合によっては2週間に1回のペースで歯ブラシ交換した方がよい場合もあります)(写真1)

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