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専門家Q&A

Aライン管理:ヘパリン生食の交換頻度

投稿日:2013.10.17

ご質問

Aラインのマニュアルを作成しているのですが、ライン管理は96時間以内に行い、フラッシュ溶液も同じく交換までは、調べることができましたが、ヘパリン生食を4日間(96時間)そのまま使用して良いのか疑問です。色々調べましたが、24時間~28時間と言われていたりしている文献もあって悩んでます。ご回答宜しくお願いします。

専門家の見解

通常の使用であれば、ヘパリン生食が汚染されることは想定されませんので、業務と感染リスクのバランスを考慮するとその他の器材と同頻度(48時間程度)で交換しても差し支えないと考えます。
おそらく、血管内カテーテル由来の感染予防のCDCガイドライン2011を参照されたと推測します。ヘパリン生食に関しての交換に言及しているエビデンスレベルの高い推奨はないと思います。実際の業務を想定した場合、ヘパリン生食だけをその他の器材の交換と異なる頻度で実施することは、職員の曝露や清潔操作の遵守などが煩雑さも影響するため、感染リスクを高めてしまう可能性があると考えられます。通常の使用であれば、ヘパリン生食が汚染されることは想定されませんので、業務と感染リスクのバランスを考慮するとその他の器材と同頻度(48時間程度)で交換しても差し支えないと考えます。また、長期使用例では、ヘパリン生食の内容液も減少してくるころかと思われますので、その点を考慮しても合理的ではないでしょうか。Aラインシステムを作成する際の手指衛生など、基本的な対策の推進もお願い致します。

こちらの記事は、会員のスキルアップを支援するものであり、患者の病状改善および問題解決について保証するものではありません。
また、専門家Q&Aにより得られる知識はあくまで回答専門家の見解であり、医療行為となる診療行為、診断および投薬指導ではございません。
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