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専門家Q&A

1人暮らし,ADL自立,外来金銭管理も自立している脳梗塞ptさんについて

ご質問

1人暮らし,ADL自立,外来金銭管理も自立している脳梗塞ptさんがいます。毎日事務所に10回~20回TELがかかってきます。内容は同じで『歩けなくなり,食べれなくなり,眠れない』等不定愁訴。医療機関(精神科)の受信は拒否。家族もさじを投げてしまいました。困っています。どのように接し,どのように対処したほうがよろしいでしょうか?せめて,毎日の電話を少しでも減らす方法があればよいのですが,,,

専門家の見解

不安があると考えれる患者さんについて
ご質問ありがとうございます。回答大変遅くなってしまい申し分けありません。この患者さんの訴えより毎日同じ内容であり「~出来ない」という言葉よりこれらの訴えが要因となり不安が生じていることが考えられます。また、一人暮らしであり共に話を聞いてくれる方もおらず、日々病気を抱えながら加齢と共に生活することに対して上手く表現できない不安が出現して、このよに電話をしてしまうのではないでしょうか。①一度じっくり患者さんと話をする時間を設けてとことんお話を傾聴することが必要なのではないでしょうか。電話だと患者さんの顔も見られず、患者さんもこちら(看護師)の顔も見ることが出来ずお互い不安や不信感、イライラ感が生じてしまいますが、お顔を見て話をすれば表情や仕草などを観察することにより、その患者さんに寄り添うことができ、双方にとって安心する、納得することができるようになると思います。②否定的な訴えが多いことより(身体的に病気が認められないか確認をしたうえで)うつ傾向が表れていることも考えられますので、十分なコミュニケーションがとれ、本人が病院にかかることを納得できたら、病院(精神科もしくは、かかりつけ)の医師に相談して、うつ病なのかどうかを看て頂き、うつ状態の深刻化を回避する必要があります。③患者さんの疲労感の有無を確認した上で、(この方は介護保険を申請していますか?)もしサービスが利用できるようであれば、介護予防サービスもしくは介護サービスを利用し自分の気持ちを共有する時間を作る、または市長村で実施している高齢者への認知症予防サービス等に参加を進める、ご家族や親せき、友人、近所の方など馴染みの方にも力を借りてご本人が安心して過ごせる時間、場所、人の環境を整えることも対策として必要かと思います。参考にしていただけたら幸いです。お忙しい日々をお過ごしでしょうが、焦らず少しづつ頑張って下さい。

こちらの記事は、会員のスキルアップを支援するものであり、患者の病状改善および問題解決について保証するものではありません。
また、専門家Q&Aにより得られる知識はあくまで回答専門家の見解であり、医療行為となる診療行為、診断および投薬指導ではございません。
職務に生かす場合は職場の上長や患者の主治医に必ず相談し許可を取ってから実践するようお願いいたします。
専門家Q&Aを通じて得た知識を職務に活かす場合、患者のの心身の状態が悪化した場合でも、当社は一切責任を負いません。
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