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髙﨑 美幸先生の胃瘻(PEG)ケアコラム第6回

第6回 胃瘻コラム

現在終末期医療には3つのカテゴリーがあると言われています。

1.救急医療等における「急性期終末期医療」

2.ガン等における「亜急性期終末期医療」
3.高齢者等の「慢性期終末期医療」

です。
それぞれのステージで、同じ終末期でも本人・家族の思いや医療側の接し方、できることは異なってくると思います。今回、当院秋山副院長が代表を務める「チーム医療フォーラム」の季刊誌ツ・ナ・ガ・ルに、「治療の中止」の特集が出ています。

その中で、「胃瘻」に関して、草の根流和宏氏の「胃ろう栄養中止の巻」の記事を筆者及び編集責任者の許可を得て、転載させて頂きま
私たちは、胃瘻を作るかどうかの選択時には、家族・本人と真摯に向き合い、最良の策としてお互いの合意に達するまで、考えて話し合って結論を導き出しますが、一端開始してしまうと惰性のように継続してしまうこともあるのではないでしょうか?


 胃瘻患者さんの50%生存は、胃瘻造設後800日(約2年2か月)との報告を聞いています。その間に、在宅の環境変化が起こることも多々あります。介護者が先に亡くなるケースは、実際に遭遇することが多いです。

 そんな状況下で、胃瘻栄養を続けることを見直すことは、皆さんのご施設ではありますか?
 今までの当院は、患者側のトラブルで胃瘻からの栄養投与が不可能になるか、もしくは完全経口移行で、胃瘻栄養投与の必要がなくなった場合のみ胃瘻栄養の中止を選択してきました。
 当院のもう一つの慢性期終末医療である「透析」も同様です。
 導入時は、とても悩み考えた末、透析治療に取り組みますが、状況変化が起こったときでも積極的に治療の中止を選択することはありませんでした。 積極的に、治療の中止に踏み切る決断は、きっと導入するかどうかの決断以上に医療者にとっては重いものになると思うのです。


特に胃瘻栄養を止めるのは、戦でいう兵糧攻めなので、なかなか積極的には選択しづらいですよね。しかし、実際には、幸せな胃瘻栄養を願って始めたはずが、胃瘻が家族を苦しめるような事態になったら、胃瘻栄養の役割は終了で次のステップを考えないと、不幸な辛い治療になってしまいます。

 胃瘻栄養に携わる私たちが、胃瘻栄養が幸せな治療になっているかどうかをモニタリングし、継続の妥当性を検討できるシステムの構築が将来的には必要になってくるかも知れませんね。

 皆さんのご施設の患者さん、利用者さんの胃瘻栄養が、幸せな治療になっているのかどうか、この機会に一度見直されてみてはいかがでしょうか?

余談ですが、先にご案内した冊子「ツ・ナ・ガ・ル」は、以下、パートナー&賛助企業より入手することができますので、お気軽にお問い合わせください。今回号はいつにも増して内容が濃くて充実していると好評です。

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