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協議会聴きある記

【協議会聴きある記】第2回栄養管理指導者協議会学術集会開催

投稿日:2016.12.01

第2回 栄養管理指導者協議会学術集会 開催!!

高いレベルで議論する疲れは笑顔と共に

2016年3月26日、神戸国際会議場で開催された第2回栄養管理指導者協議会学術集会に参加しました。

大阪大学国際医工情報センター栄養ディバイス未来医工学共同研究部門の井上善文先生が、昨年立ち上げられたこの協議会、通称リーダーズ。
「静脈栄養法および経腸栄養法を主とした栄養管理に関して、指導的立場にある医療従事者が、基礎的・臨床的研究を通じて交流を図りながら専門的知識および技能を高め、適正な栄養管理法の普及に寄与することを目的とする」
と会の定款に書かれているように、栄養管理についてより高いレベルで議論できる場なのです。
今回の学術集会のプログラムは、どのテーマも会場全体(ちなみに会場はメインホールのみ。1テーマをみんなで討論)が活発な議論に包まれました。

フロアに設置されたマイクには質問者が並び、時に発せられる井上先生からの鋭い質問は、参加者全員に向けられるもの。
問う側、答える側、聞いているだけの私でさえも、脳みそフル回転です。自分なりの考え方の道筋を探そうと、両のこぶしにも力が入っていました。
この数時間で「いやぁ〜疲れたねぇ」という笑顔をどれだけ見たことでしょう。
皆様、たいへんお疲れ様でございました。参加してわかる心地よい疲れ、とでもいいましょうか。

胃瘻への誤った報道に物申す

私が今回のプログラムの中で紹介したい話題は、テーマ1の『報道番組に物申す:胃瘻を造設すると食べられない?』です。

一医療行為の適応が、誤ったマスコミ報道によって誘導される影響の大きさを、かつて私も医療従事者や患者・家族から何度も聞いてきました。
取材を引き受けたものの、肝心な事柄を番組や記事に取上げないマスメディアに怒るドクターの声も聞いてきました。

何を怒っているかというと、胃瘻について知っておくべき大切な情報がカットされたことにより、患者・家族が不利益をこうむるかもしれない、それも医療現場ではなく一報道番組や新聞雑誌記事の誘導によってもたらされることへの怒りです。
胃瘻を拒否したからけしからん、なんてことは一言も言っておられません! !

「適正な栄養管理法の普及に寄与」するリーダーズ。
患者・家族が不利益をこうむらないために(ヒポクラテスの時代から、まず患者に害を与えないように、というのが医学の鉄則です)
「議論をし、世の中にアピールし続ける必要があるのは間違いない(当日の抄録より)」のです。

                        (編集部:岡崎)

※第4回栄養管理指導者協議会(PEN Leaders)学術集会

○会 期: 2017年(平成29年)3月11日(土)
○会 場: 京都テルサ  「テルサホール」 (京都市南区東九条下殿田町70番地)
○当番世話人: 栗山 とよ子(福井県立病院 内科 内科医長)
○プログラム(予定):
特別講演(ランチョンセミナー)、シンポジウム、パネルディスカッション、症例検討
企業展示、企業PRプレゼンテーション  他

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