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ナースの星編集部

ナースの星編集部PickUp【これからのナースに求められるケアの質とは?】コストマネジメントの視点より

 経管栄養患者における  排便コントロールとコストマネジメント

便秘について、薬の量の調整、浣腸や摘便について介助者はもちろん、要介護者にも負担となりえます。具体的な数値として計れない負担を視野に入れ、排便コントロールをすることは重要です。
下痢、便秘も含めて便の状態はまず看護師が発見します。さらに処置も看護師が行います。
このことについて医師に報告するだけでなく、どうすれば改善できるかということを医師に提案し、観察をすることが自分たちの看護を高めるひとつになると思います。

栄養剤選定のコストメリットの整理

下痢 

下痢発生による損失シミュレーションによると週当たりで3308.6円の金銭的支出と2時間17分40秒の削減につながるため、栄養剤選定による下痢予防はトータルコストの削減に貢献する可能性が高い。
前提条件:下痢が発生して、びらんが発生し軟膏塗布で処置。病衣交換、オムツ交換が1回発生した場合の1日当たりの損失試算
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便秘

経管栄養患者の消化器系合併症において最も多い症状の一つにあるのが便秘。A病院においては経管栄養患者の46.05%が便秘という状況にあり、栄養剤に選定においても考慮したい。
前提条件:便秘が発生し、内服薬の調整、緩下剤の滴下を経て夜間排泄状況確認しても排泄が見られず、最終的に摘便まで至った場合の4段階を経た場合の損失の試算

まとめ

排便コントロールは患者視点で考えるとスキントラブルや排泄できない苦痛の軽減につながり、業務改善視点から考えると栄養剤変更により介助提供時間を短縮し、損失を食い止めることにもつながると考えられる。

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