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専門家Q&A

踵部と臀部にⅢ度の褥瘡。退院し在宅へ、、、、

ご質問

踵部と臀部にⅢ度の褥瘡。退院し在宅へ。足が痛いと動きたがらずイスに坐ったまま。
部屋は汚く,者が置かれているため車椅子移動も難しい。トイレ移動もできず,イスに坐ったまま垂れ流し。家族はほとんど介助ができない(しない?)状態。ほぼ毎日訪問し,洗浄+ゲーベンクリーム塗布しガーゼ保護していました。
Nsの訪問以外ガーゼ交換は行なわれず汚染してもそのまま。その上本人が人の手を借りることを嫌がり,拒否傾向があります。かなり困った症例であると個人的には感じております。どのようにケアを進めていったらよいか
なにかご意見賜れれば幸いです。

専門家の見解

問題が複雑で、難しいケースですね。
このご質問に、どのようにお答えすればよいのかと考えていましたが、まずはこの患者さんの問題点を整理してみましょう。
1)踵部と臀部にⅢ度の褥瘡がある。
2)足の痛みがある。
3)セルフケア不足と介護力の不足がある。
まずはこの3点があげられますね。
この中で私が最も気になるのは、足の痛み、です。おそらくこの患者さんにとって、一番辛い症状だと思われますし、足が痛いせいでADLが低下し、褥瘡はさらに治りにくくなっているのではないでしょうか。基礎疾患が不明ですが、糖尿病性足病変その他、なにか診断はされていますか?もしまだであればまずは足の痛みについて、原因の特定や治療方針、痛みへの対処をご検討されてはいかがでしょうか。足の痛みが改善すれば、清潔レベルや介護上の問題も変化が出てくると思います。
褥瘡ケアとしては、座位用クッションを今より機能の高いものにしたり、オムツは長時間対応型のもの(テーナなど)を正しく活用する、などが考えられます。
いずれにしても、基礎疾患(があれば)からくる全身的な問題と、何よりもご本人がどのようにしていきたいのか、など考慮して取り組む必要があると思います。拒否傾向があるとはいえ、訪問看護師の方を少なからず頼りにされていることでしょう。あまり参考にならない回答で申し訳ありませんが、根気よく患者さんと向き合って、がんばってください。応援しています。

こちらの記事は、会員のスキルアップを支援するものであり、患者の病状改善および問題解決について保証するものではありません。
また、専門家Q&Aにより得られる知識はあくまで回答専門家の見解であり、医療行為となる診療行為、診断および投薬指導ではございません。
職務に生かす場合は職場の上長や患者の主治医に必ず相談し許可を取ってから実践するようお願いいたします。
専門家Q&Aを通じて得た知識を職務に活かす場合、患者のの心身の状態が悪化した場合でも、当社は一切責任を負いません。
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