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SpecialTalk 皮膚・排泄ケア認定看護師座談会

褥瘡ケア投稿日時-(2015-10-14)ナースマガジン

おむつ交換や失禁ケア、陰部洗浄などの排泄ケアは、看護師が頻繁に行うケアです。
そのようなケアで、どのようなことが課題となっているのか、より適切に実施するためには何が必要なのか等、現場の第一線でご活躍中の皮膚・排泄ケア(WOC)認定看護師の皆様に集まって語っていただきました。

標準化は課題のひとつ

渡辺:みなさんの施設においては、失禁ケアなどの標準化はされていますか?

近藤:予防的に撰水剤を使うことは標準化しています。
それでも皮膚トラブルがあれば、軟膏を使用するのか、皮膚科に紹介するべきかなどの判断について、院内研修などで取り上げています。

浦田:現場ではアテンダント(看護助手)さんがおむつ交換をすることが多いので、ブリストルスケール付の排泄チエック表をドアの内側に貼り、泥状や水様の便が出たら擬水クリームを塗ることを統一しています。

渡辺:ケアの製品についてはどうでしょうか。たとえば当院では、予防の段階では摸水性のクリームをおすすめして、下痢のひどい人には汚染防止のための専用綿やCMCパウダー(ストーマ用品)を併用し、ただれがある人には治療的に亜鉛華軟膏とパウダーを使用する場合が多いです。

小倉:現場ではワセリンなど、すぐ手に入るものを使うことが多いです。尿失禁では揆水クリーム、便失禁だと保護膜形成剤などを使っています。

菅野:色々な製品が混在してしまうので、ほとんどワセリンやアズノールで対応していて、NICUなどでは亜鉛華軟膏が使われています。専用綿を使うこともありますが、軟便のときは吸収しないので使わないように指導しています。
びらんにはパウダーも取り入れています。

洗浄剤を選ぶ際のポイント

渡辺:陰部や創周囲など敏感な部分の洗浄には、どのような洗浄剤を使用していますか?文献などでは脆弱な肌の洗浄には弱酸性洗浄剤が紹介されていますが。

菅野:基本的には、ご家族が用意したものを使っています。それがない場合は、院内で使用している弱酸性ハンドソープを代用しています。

小倉:
当院では病院でそろえている市販の弱酸性ボディソープを使用しています。

渡辺:
とくに陰部や創周囲など敏感な部分に使用する洗浄剤は、スキントラブルの原因にもなりかねないので慎重に選びたいですね。市販の弱酸性ボディソープの使用感はどうですか?

小倉:
液体のボディソープなので、泡立ちにくくて使いにくいですね。また、すすいでも洗浄剤が残ってしまう気がします。

菅野:
いつまでもねばねばして落ちにくいですよね。

近藤:
ストーマ用と比べると、かなり大量のお湯で流さなければ残ります。

渡辺:一般的にアルカリ性のものは洗浄力が高いけれど、肌荒れなどのリスクがあり、弱酸性のものは肌にやさしいけれど、洗浄力が弱いというように、一長一短のことが多いですが、スキンケア的には、肌にやさしい弱酸性洗浄剤が望ましいと思います。また、一ロに弱酸性といっても洗浄剤により肌へのやさしさや洗浄力は異なります。(図1・2)。また、看護の現場によって求められる要素は異なり、たとえば救急外来では交通外傷で創周囲が土などで汚染されていることもあり、一刻を争う時間的制約の中では洗浄力と泡切れの良さが大事です。敏感な部分の洗浄にも使用できるプライムウォッシュ薬用洗浄料は、弱酸性でも汚れを落とす力は充分あり、すすぎ性も良く、肌の保湿成分も適度に残しながら洗えると感じました。

小倉:
陰部洗浄は差恥心を伴うケアなので、すすぎ性が良い洗浄剤でなるべく時間をかけずに済ませてあげたいし、洗い残しにも気をつけたいですね。

浦田:泡切れの良い洗浄剤は足に使用するのも良いと感じます。
足は汚れやすくにおいも気になります。また白癬がある人も多く、足趾の間などは泡残りが気になります。少し触っただけで痛がる人もいるので短時間で済ませたいところです。

小倉:三次救急では重症例が多いので、洗浄力が高いと素早く対応できて、使いやすい気がします。泡切れが良ければ、濡らしたガーゼでのふき取りにも対応できます。

スキンケアの質を高めるために

渡辺:撰水剤だけでなく洗浄剤までこだわって選択するとスキンケアの質が上がると感じます。

浦田:おむつとスキンケアは、合わせ技です。両方行うことでスキントラブルが予防できるので、どちらかが抜けてはいけないと思います。

小倉:皮膚障害が起きてからの対応だけでなく、予防的なスキンケアから見直すことが大事だと改めて感じますね。

菅野:ご家族が用意したもので行うのが当たり前でしたが、おむつの装着法や洗浄剤なども見直して、スタッフと共有していければと思います。

近藤:みなさんも同じような悩みをもっているとわかり、安心しました。撰水剤ばかりに注目していましたが、これからは洗浄剤や排泄に関するスキンケアについても考えていきたいです。

 洗浄剤選択のポイント 
 
洗浄力の高さ

肌への優しさ(低刺激性)


弱酸性


すすぎ性の良さ、泡切れの良さ


無香

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