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西山順博先生に訊きました  『ケアに活かせる栄養療法の豆知識』第15回

その他投稿日時-(2019-09-17)ナースマガジン



必須ミネラルのはたらき⑤

  カルシウム(Ca)

今回取り上げるのはカルシウム(Ca)。血液中のカルシウムを一定に保たなければ、生命の危機に陥ることがあります。働きや食品に含まれるカルシウム量を把握し、過不足に注意しましょう。


カルシウム(Ca)とは?

血液中のカルシウムは必ず一定に保たなければなりません。もしも血液中のカルシウム濃度が低下すると、心機能の低下や、脳・神経の情報伝達にも支障があり、生命維持に関わることがあります。
そのため、カルシウムの摂取量が少なく血液中のカルシウム濃度が少しでも下がりかけると、カルシウムが貯蔵されている「骨」からカルシウムを引き出して血液中に補給します。
血液中のカルシウム濃度が正常に戻るとその時点で副甲状腺ホルモンの分泌は停止しますが、カルシウム補給が常に不足すると副甲状腺ホルモンの分泌指令が頻繁になります。副甲状腺機能元進状態となり、分泌量が必要量を上回ってしまうのです。その状態が長く続くと高血圧や動脈硬化などを引き起こしやすくなります。

カルシウムは骨や歯を作る大切なミネラルで、99%はリン酸力ルシウムとして骨や歯に含まれています。残りの1%がイオンとなって血液中細胞内に存在していますが、この1%のカルシウムイオンが正常な生命活動に不可欠な役割を担っています。

■カルシウムのはたらき

①丈夫な骨や歯をつくる。
②心臓機能や血液の状態を正常に保ち、高血圧を予防する。
③神経伝達を正常に行い、精神を安定させる。

■カルシウムの過剰と欠乏


カルシウムの吸収

カルシウムは主に小腸で吸収されますが、吸収率は成人で20~30%とあまり高くありません。
また、活性型ビタミンD、副甲状腺ホルモン、カルシトニン(甲状腺ホルモン)などの関与によって、腸管での吸収、血液から骨への沈着、骨から血液への溶出、尿中への排泄などが制御され、細胞や血液中のカルシウム濃度は一定範囲(8.5~10.4mg/dL)に保たれています。

骨は約3ヶ月のサイクルで、骨形成(骨へのカルシウムなどの沈着)と骨吸収(骨からのカルシウムなどの溶出)を繰り返しています。成長期には形成量のほうが吸収量より多く骨量は増加しますが、男性では50歳代から、女性では閉経後に、吸収量のほうが形成量を上回るため骨量が減少します。

一方、吸収を促進させるものに、ビタミンD、クエン酸、CPP(カゼイン・ボスホ・ペプチド)という牛乳中のたんぱく質などが知られています。
閉経後は、エストロゲンの分泌が少なくなることで、カルシウムの吸収率が下がり、骨中のカルシウムが溶け出しやすくなります。(エストロゲンには、破骨細胞の働きを抑制し小腸でのカルシウムの吸収を促進したり骨中のカルシウムが流出するのを防ぐ働きがあります。)

参考文献:1)ミネラルの教科書 http://mnritext.jp/p01na.html
     2)簡単!栄養andカロリー計算 http://www.eiyoukeisan.com
栄養素含有一覧 http://www.eiyoukeisan.com/calorie/nut_list/index_nut.html

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