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何ぞやシリーズ第25回 「IAD重症度スケール(IAD-set)」って何ぞや?

その他投稿日時-(2020-04-28)ナースマガジン

本シリーズ第10回(ナースマガジンvol.16)で取り上げたⅠAD(失禁関連皮膚障害)。日本創傷・オストミー・失禁管理学会では、本邦の臨床現場で生じているⅠADを定量的に評価し、その予防や重症度に応じたケアの必要性について検討を重ねてきました。同学会が開発した「IAD重症度判定スケール(IAD-set)」って何ぞや?


スキンケアの視点はどこに?

IADは尿や便(または両方)が皮膚に接触することによって生じる皮膚炎のこと。便失禁の場合、水様便は固形状の便より消化酵素の含有率が高いから、皮膚のpHがアルカリ化して皮膚への刺激も強くなるよ。皮膚炎に対するケアはもちろん大切だけれど、炎症によって生じる疼痛も、患者さんのQOLを低下させる見過ごせないトラブルだよね。

IADのケアに取り組むときは、スキンケアと同時に考えるべきことがたくさんあるんだなあ。そのケアの効果を最大限引き出すために、トータルケアの視点を忘れてはいけないってことを、今回はもと君やWOCナースから教わったなあ。

びらんや潰瘍は、ちょっとでもすれると痛いから、患者さんはできるだけ動かないようにすると思うの。鎮痛剤は、こういう痛みには効かないから、皮膚を保護して痛みを軽減させる治療的なケアも考えないといけないのよね。言葉で伝えられない患者さんもいるし、私たちは患者さんの苦痛を慢性化させないために「看て護る」アプローチを考える使命があるのよね!


IAD-setを使ってみる

IADーset(図1)による評価のポイントは二つ
Iでは、①肛門周囲、②臀裂部、③左腎部、④右腎部、⑤性器部(陰唇/陰嚢・陰茎)、⑥下腹部/恥骨部、⑦左鼠径部、⑧右鼠径部の8部位の皮膚の状態から、皮膚障害の程度とカンジダ症の疑いを評価するよ。
評価Ⅱでは、付着する排泄物のタイプをチエックして、ⅠとⅡの点数と合計して、点数が大きいほど重症ということ。

次にIAD-setケアアルゴリズム(図2)に沿って、該当する状態の点数に応じた便・尿・皮膚の適切な管理や対応をするんです。
評価をすることで、現在の状況から今後どのような処置を行っていけば良いかをしっかり考えることが大切なんですよね、野寺先生〜





おっしゃるとおりです…(つづく)



■監修 三豊総合病院
    皮膚・排泄ケア認定看護師 ストーマセラピスト 政田 美喜 先生




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