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専門家Q&A

協力が得にくい患者さんとの関わり方や声かけの仕方について

投稿日:2015.03.03

ご質問

水分を制限する気がなく、すぐに溢水になるが制限してまで生きたくないと思われており、なんども話し合いを行うがまた同じことの繰り返し。患者の自己責任と看護師の使命感に揺れ動く日々です。
看護師として水分制限などについて協力が得にくい患者さんとの関わり方や声かけの仕方などアドバイス頂けませんでしょうか?

専門家の見解

医療者が思う「ベストな状態」ではなく患者自身が思う「ベターな状態」を尊重する
私たち医療者は兎角、患者を「治療中心」に考えてしまいがちです。
何度も話し合いをされていると言うことですが、それは患者を治療に協力するよう説得・強要しているのではないでしょうか。

患者を「生活者」としてみて下さい。その患者は生活の中で何を一番に考えているのでしょう。
仕事?家族?自分の時間?それとも透析?
きっとその患者さんは透析を一番と考えていないのだと思います。

私の経験上、仕事や家族、自分よりも透析を第一優先に考える方はほとんどいらっしゃいません。
ましてや、現在この患者さんは「制限してまで生きたくない」と命よりも優先したいものがあるような発言をされています。
それは家族との楽しい食事の時間かもしれませんし、仕事付き合いかもしれません。

もちろん溢水による危険性を十分に説明することは必要不可欠です。自施設にもこのような患者さんはいらっしゃいます。その方には制限しない代わりに何ができるか話し合います。
体重増加が多い時は時間を延長する。透析回数を増やす。それも出来なければ週3回は必ず透析に来る。

私たち医療者が思う「ベストな状態」に近づけるよう患者を説得・強要するのではなく、患者自身が思う「ベターな状態」を一緒に話し合い、尊重することこそが看護師の使命だと私は考えます。

こちらの記事は、会員のスキルアップを支援するものであり、患者の病状改善および問題解決について保証するものではありません。
また、専門家Q&Aにより得られる知識はあくまで回答専門家の見解であり、医療行為となる診療行為、診断および投薬指導ではございません。
職務に生かす場合は職場の上長や患者の主治医に必ず相談し許可を取ってから実践するようお願いいたします。
専門家Q&Aを通じて得た知識を職務に活かす場合、患者のの心身の状態が悪化した場合でも、当社は一切責任を負いません。
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