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何ぞやシリーズ第18回 「PAD」って何ぞや?

フットケア投稿日時-(2018-10-10)ナースマガジン

フットケアを行う前に、皆さんアセスメントをしていますよね?
心臓から一番遠い足は、特に血流の評価が重要になります。足の動脈触知を行うのは、PAD早期発見のため。ところでPADって何の略?
「あ、な~んだ」と思うような言葉なのですが、いまさら聞けないもと君のような人、いませんか?
PADって何ぞや?


PADとは末梢動脈疾患の略

な〜んだ、末梢動脈疾患のことか、と思ったろ? でも、Peripheral Arterial Disease の略語も覚えておくに越したことはないからね。

何らかの原因により足の血管に動脈硬化が起こって、上下肢の血管の内腔が狭くなったり詰まったりすることで、血流が不十分になる疾患だ。
主な原因は最近激増している閉塞性動脈硬化症(arteriosclerosis obliterans:ASO)で、これは「全身の動脈硬化性血管病変の一部分症状」ととらえられるようになってきた。血流障害が悪化すると、下肢に狭心症と同じような症状(閉塞、狭窄、それらに伴う痛みなど)が現れるんだが、その治療だけでなく心筋梗塞や脳卒中の併発にも注意する必要があるね。
実際、足の血流が悪い患者の血行状態の検査を依頼した病院で、心臓の病気が見つかったことがある。検査入院のつもりが心臓手術となりーカ月ほど入院したんだ。


PADにより生じた足病変

PADの症状はフォンテイン分類がよく知られているわ。
末梢血液供給の状態で分類されていて、その虚血重症度に応じた治療が実施されているのよね。

Ⅲ度とⅣ度を重症下肢虚血(critical limb ischemia:CLI)の状態っていうんだよね。CLIの状態まで進行すると積極的な血行再建術(※※)を行わなければ足の切断が避けられないって、かなりヘビーなレベルだなあ。


※間欠性破行:歩行により筋肉のだるさ、痛み.こむら返りなどの症状が出現し歩けなくなり、休憩すると10分以内に軽減し再び歩ける様になる状態。

※※血行再建術:力テーテル血管形成術と外科的バイパス術があり、血管病変の状態や医療機関により選択は異なる。


フットチェックのポイント

フットチェックから全身状態を予測し、疾患の早期発見や状態の悪化を予防につなげるために、足だけではなく、患者背景と全身状態の把握も忘れずに行ってほしい。
君たちナースの強みは何といっても日常的に患者さんたちと接していることで鍛えられている、コミュニケーション能力と観察力。これらをフル活用してアセスメントをしてみよう。

血管は全身をめぐっているので、一部の血管の状態が良くなければ心臓や脳の血管にも影響するのではないか、って想像できなきゃいけないのね。
全身を観察して、ささいな変化も見逃さないことが大切なんだわ。

家族歴や常用薬についても確認したほうがいい?

もと君、いいところに気がついたね。
素直に「わからない」って言ったら、ずいぶん勉強になったね。
(つづく)

■監修  足のナースクリニック代表/(社)日本トータルフットマネジメント協会会長/日本フットケア学会理事/皮膚・排泄ケア認定看護師 西田 壽代 先生

■参考  「糖尿病足病変のアセスメント」「透析とフットケア」(ナースマガジン  WEBセミナー)/「はじめよう!フットケア第3版」(日本看護協会出版会)

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