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達人に訊く!半側空間無視と同名半盲の食事介助 ここがポイント!

その他投稿日時-(2020-09-14)ナースマガジン

脳卒中の患者が、食事を全量摂取できていない場面にしばしば遭遇します。麻痺,姿勢などいろいろな要因が考えられますが、「脳卒中が原因で食事自体が視界に入ってないのでは?」と考えたことはありますか?
食事が見落とされる・見えにくい病態及び食事介助のポイントを脳卒中看護の達人にお訊きしました。

左半側空間無視

半側空間無視は、障害された大脳半球の反対側の空間を見落とす現象のことです。主に右大脳半球の損傷の約4割に発症し、視野に問題がないにも関わらず、左半分を認識できない状態のことです(図1)
その原因は、空間認知が広い右大脳半球が障害されると、左大脳半球の空間認知だけでは左側を見落とすためと考えられています。

左同名半盲

右大脳半球が損傷された場合の同名半盲とは、視神経の障害により左側の視野が半分欠損している状態です(図2)

左半側空間無視の場合

半側空間無視がある患者の食支援では、自己身体、自己の手が届く周辺空間、遠隔空間の3つの異なる空間"においてどの程度の無視なのか評価するために、まず食事動作や食事をどのように残されるか観察しましよう(図3)。半側空間無視の場合、視野の問題でなく、半側への関心や注意が失われている認識の障害です。まず「左側のご飯やおかずが残っていますよ」と左に注意が向くような声かけを行います。さらに、1つひとつの主食や副食、トレーごと18O度回転(図4・5)します。そうすることで、食べ物が認識できるようになります。

左同名半盲の場合

同名半盲の場合、視線を動かせば見えるようになります。そのためトレーを横にずらし食事が見えるような介助を行いましょう(図6)
実際に、半側空間無視と同名半盲を合併している場合もあるため、患者の食事摂取状況をよく観察し対応しましょう。

どちらにも共通する注意点として、焦らず、すぐに看護師が全介助するような過介助を避けましょう。

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※引用文献 1)石合純夫.(2003).高次脳機能障害学(p.122),医歯薬出版

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