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ナースマガジン vol.35

【ナースの本棚】 ヘルスデザインシンキング

投稿日:2021.07.23

ナースのみなさんの本棚に加えていただきたい本を紹介するこのコーナー。
今回も看護師の立場から坪田康佑さんおすすめの本を紹介していただきます。
ヘルスデザインシンキング
医療・ヘルスケアのためのデザイン思考実践ガイド
著者:ボン・ク、 エレン・ラプトン
翻訳: 百合田 香織

出版社 ‏ : ‎ ビー・エヌ・エヌ
発売日 ‏ : ‎ 2020/12/22
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本 ‏ : ‎ 228ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4802511949
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4802511940
 看護の母と呼ばれるナイチンゲールは、看護の価値を伝えるために、 「統計学者」という顔も持っていた…というのは有名なお話ですが、統計をより多くの人に伝えるために、インフォグラフィックを発明した「デザイナー」という顔を持っていたことはあまり知られていません。

 昨今、医療ミスを減らすためにも、機器のボタンや使い方が分かりやすい医療デザインが大切だと言われています。。デザイナーとしてのナイチンゲールは、統計データが一目でわかるように、円グラフ(鶏のトサカグラフ)を開発しました。データビジュアライゼーション(インフォグラフィック)の始まりと言われますが、これがヘルスケアデザインの始まりです。

 この書籍では、歴史的なものだけではなく、今日の医療機器・薬剤・教育など、あらゆる場面で活躍しているヘルスデザインの事例と、それらを実施する際のメソッドが紹介されています。

 ナイチンゲールは、看護師の役割を、ヘルスデザインシンキングを用いて新たに定義していきました。近年、地域連携・多職種連携・オンライン診療などにおいて新たな
看護師の役割が増えてきています。その役割を効果的に効率よく仕事に組み込んでいく際に、活用出来る書籍です。
坪田康佑 つぼた こうすけ
一般社団法人医療振興会代表理事
訪問看護ステーションの設立や事業継承を行なっている。
2005年慶應義塾大学看護医療学部卒業、看護師・保健師免許取得。
専門学校教員後、2009年、アメリカCanisius Collage MBA取得。

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