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長岐 祐子先生の口腔ケアコラム第6回

第6回 口腔内の観察

口腔ケアというと、先ずはムシ歯予防・歯周予防・口臭予防のために、歯磨き・歯肉マッサージ・舌磨き・粘膜清拭と考えますが、口腔全体を観察することで、その人の健康状態が読み取れたり、疾患を発見したりすることが出来ます。  

口腔内を観察するポイントは、特別に診査したり、よくよく観察したりというものではありません。先ずは患者さんの話を聞き入れ、訴えがある部位を観察することです。主訴の部位、歯、歯肉の確認が終わったら、口唇・頬粘膜・舌・口底と口腔全体を観察していきます。(図1)
口腔内を観察することで「色」や「形」の変化に気付き始めます。  

色の変化には「白」「赤」「黒」「黄色」「暗紫色」、形の変化には「水泡」「凹み」「びらん」「腫れ」「瘤」があります。   

高齢者に多く見られる病態の一つが白い変化を主症状とするもので、白板症、口腔扁平苔癬、アフタ、口腔内カンジタがあります。  

次回はこれらについて解説していきます。

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