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専門家Q&A

開腹術での腸ろうカテーテルからの栄養剤と白湯の注入について

ご質問

PEGの場合は白湯注入後30分以上空けてから、栄養剤を注入していますが、開腹術での腸ろうカテーテルから栄養剤と白湯(1回量200-300ml)を注入する場合、白湯から注入し時間を空けた方が良いのでしょうか?それとも続けて注入しても良いのでしょうか?水分の通過速度がわかりません。水を入れた後、栄養剤をすぐに入れると混ざって逆流しやすい状況になるのでしょうか?

専門家の見解

ご質問ありがとうございます。
追加水注入後、間髪入れずに栄養剤の注入を開始していただいてよいと思います。

追加水は200ml程度であれば、ゆっくり目のボーラス投与でも問題ないと思いますが、
腸瘻は、注入前の減圧がカテーテルが細いため困難であり、
腸管の内圧が上がっていないかの判断には、イルリガートルを使用してもよいと思います。
落ちが悪いと腸管内圧がUPしている証拠ですので、便秘や閉塞等がないかのチェックをする必要があります。

栄養剤は最初(初回開始時)はポンプにて50ml/hぐらいから、その後徐々に速度をUPしていく必要があります。
下痢対策、漏れ対策、嘔吐対策(胃切後の場合など)以外にも、小腸投与ですので、ダンピング症候群に対する配慮が必要です。

Thanks.

ありがとうございました。投与方法がわからなく、食間に白湯を注入していたため、経腸栄養に要する時間が長くなり、困っていたところです。腸管内圧の確認の方法は初めて知り、なるほどなあ~っと思いました。前回の回答も参考にして、胃残留量の方法や処理についてマニュアル化し、院内で統一することができました。また、クリニカルパスも絶食期間を3パターン(絶食期間2週間以上・2週間未満・絶食期間なし)に分けて作成し、現在はNSTから医師にも働きかけ、使い分けて使用することができるようになりました。本当にいつもありがとうございます。

こちらの記事は、会員のスキルアップを支援するものであり、患者の病状改善および問題解決について保証するものではありません。
また、専門家Q&Aにより得られる知識はあくまで回答専門家の見解であり、医療行為となる診療行為、診断および投薬指導ではございません。
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