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西山順博先生に訊きました

『ケアに活かせる栄養療法の豆知識』第33回 健康維持に欠かせないビタミン⑩ ビタミンC(その2:アンチエイジングを テーマとする学会等の見解)

西山順博先生に訊きました『ケアに活かせる栄養療法の豆知識』第33回

健康維持に欠かせないビタミン⑩ ビタミンC

(その2:アンチエイジングをテーマとする学会等の見解)

今回はビタミンC(その2)。
昨今、内服薬では得られない大きな効果が期待できる安全な高濃度ビタミンC点滴療法が自費診療として行われています。読者の皆さんにも、安全で効果的な栄養療法について考えていただけたらと思います。

■アンチエイジングとしてのビタミンCの効果

 通常サプリメントやドリンクで摂取するビタミンCは1日1,000~2,000mg程ですが、アンチエイジング目的の高濃度ビタミンC点滴療法では、1回で経口摂取の10~20倍にあたる10,000~25,000mgを投与していることが多いようです。また抗腫瘍効果目的での場合は、25,000~100,000mgを点滴します。

ビタミンCのアンチエイジングへの効果

抗酸化作用:
細胞を活性酸素から守る。

免疫力向上:
白血球の働きを強化し免疫力を上げる。

美肌作用:
シミのもとになるメラニン色素を抑制する。コラーゲン・エラスチンなどを増やしハリや弾力を保ち、セラミドの生成を促進し肌の水分を保持する。

疲労回復:
点滴により血中濃度を高めることで疲労回復の即効性がある。

歯周病予防:
コラーゲン繊維が破壊された歯ぐきのコラーゲン合成を促進し、コラーゲン繊維の再生を促進する。

肌トラブルの改善:
過剰な皮脂の分泌を抑制し、抗炎症作用でニキビを予防する。

■抗腫瘍効果目的でのビタミンC点滴

 グルコースと分子の構造が似ているビタミンCは、がん細胞内に取り込まれやすい特徴があります。細胞内に取り込まれたビタミンCは、一定の濃度を超えると過酸化水素を発生しますが、正常細胞はカタラーゼという酵素により中和されるため影響がありません。

 一方、多くのがん細胞はカタラーゼを持たないため、過酸化水素を中和することができずに消滅します。このように、高濃度ビタミンC点滴療法は抗がん剤のような作用をするうえ、抗酸化作用により抗がん剤の副作用対策としても活用できます。

■投与前にはG6PD測定が必須

 高濃度ビタミンC点滴療法は、G6PD(グルコース6リン酸脱水素酵素)欠損症の方へは投与できません。G6PDとは、赤血球の機能を保つための重要な酵素で、日本人の約0.1~0.5%の方がこの欠損症であると言われています。

 G6PD欠損症の方に高濃度のビタミンCを投与すると、ビタミンCから生成される過酸化水素により赤血球が破壊され溶血性貧血が起こります。眩暈や立ちくらみ、動機、息切れ、倦怠感などの症状があり、症状悪化時は、輸血投与も必要となり命に関わる場合もあります。そのため、一定量以上の高濃度ビタミンC点滴療法前にはG6PDの測定が必要になります。

■見落としがちな注意事項

 高濃度ビタミンC注射薬には、国産と外国産のものがあります。国産のものには全て防腐剤(ピロ亜硫酸ナトリウム、チオグリコール酸ナトリウム)が添加されており、高濃度の投与では、大量の防腐剤を体内に取り入れてしまうことになります。そのため、点滴を受ける場合は、正規ルートで輸入している外国産の製品を使用している医療機関を選ぶ必要があります。

高濃度ビタミンC点滴療法は、正しい知識をもち、安全な製品を使用してこそ、そのメリットが得られます。ぜひ、今回の記事を参考にしてください。
参考:
高濃度ビタミンC点滴療法(アンチエイジング)点滴療法研究会 https://www.iv-therapy.org/g_info02/

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