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ナースのための ワンポイントレッスン

気持ちに寄り添う医療英会話 ワンポイントレッスン②

投稿日:2023.07.21

外国人の患者さんに接するとき、「どんな風に声をかけたら良いんだろう?」と感じている方も多いことと思います。このシリーズでは、患者さんの気持ちに寄り添う臨床で使いたいひとこと英会話を森口ふさ江先生に教えていただきます!

第2回 患者さんの調子を聞く

How are you feeling ?

How do you feel?

体調/気分はいかがですか?

How is your 〇〇?

〇〇の具合/調子はいかがですか?

患者さんの調子を聞く時の表現です。

患者さんの調子を聞く時は、
How are you feeling?
How do you feel?
どちらを使ってもかまいません。

患者さんからの答えとしては、
I’m feeling okay / I feel good.(大丈夫です。)
I’m not feeling well/I feel sick.(あまり調子がよくありません/気分がすぐれません)
I feel better now (よくなってきました) 
などがあります。

具体的な症状を聞きたい時は、
How is your stomach? (お腹の調子はいかがですか?)
How is your headache? (頭痛の具合はどうですか?) 
などと聞きます。

医療英会話を学ぶことの意義

 今回は、医療英会話を学ぶことの意義についてお話ししたいと思います。だいぶ前になりますが、友人のイギリス人が私にこう言いました。「僕が入院した際、看護師さん達は同室の患者さんにはにこやかに話すのだけど、僕の時は、バイタルサインを測ったらすぐにいなくなってしまうんだ。とても寂しかった」友人は更に続けました。簡単な英語でもジェスチャーでもいいから、看護師さん達にもっと話しかけてもらいたかったと。

 彼の言葉は私の胸に深く突き刺さり、いまでも忘れることが出来ません。これが、私が医療英会話を看護師に広めたいと思ったきっかけになりました。翻訳機を使うこともできますが、自分の言葉で外国人患者さんとコミュニケーションを取れたらより信頼関係が深まるのではないでしょうか。世界の共通語である英語を話すことが出来れば、そのチャンスは増えるのではないかと思います。

森口 ふさ江 先生

合同会社 MIND RESET アライアンス 代表。
米国コロラド州立大学で看護学士取得後、カリフォルニア州ロマリンダ大学病院でレジスタードナースとして勤務。帰国後は小児専門病院で、急性・重症患者看護専門看護師として勤務。
2018年より看護系大学で教員となる。現在は、博士課程にて看護教育学を専攻し、臨床推論の看護教育への応用を研究テーマとしている。米国でナースとして勤務した経験を基に、国際医療通訳アカデミーにて医療通訳士養成コース(英語)や、医療従事者のための医療英会話コースなどを担当している。
MIND RESET アライアンス WEBサイト
https://www.mind-reset-alliance.org/

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