専門家Q&A
認知症の方の食事介助について
投稿日:2011.12.20
ご質問
常にうつむいて指しゃぶりされている方が見えます。ペースト食が出ているのですが,下を向いており,さらに口の中に指が入っている状態での介助が難しく,食事中に口の中に入った食物を『ペッ』と吐き出されることも頻回です。うまく介助する方法がありましたら教えてください。
専門家の見解
認知症患者さんの食事介助について
ご質問ありがとうございます。回答大変遅くなってしまい申し訳ありません。まず、①この患者さんが食事を「ぺっ」と出してしまうことより患者さんの口腔の状況はどうでしょうか?口腔内に痛みや刺激や苦痛を与える要因(口内炎や傷、潰瘍など)がないか確認してみて下さい。また、身体状況に変化(気分不快や腹痛、食欲不振など)がないかも確認しみて下さい。認知症が進行すると自らの状況を訴えることができず、こうして行動となって表れることが多くなります。口腔のチェック、身体状態の確認をすることが必要です。問題がなければ嚥下状態を確認してご本人が好きなもの、口当たりの良いもの(アイスや羊かんなど)、形で判断できるもの(見慣れている形)にして食べてもらってみて下さい。認知症以前より見慣れていたもの、美味しいと感じられるもの(羊かんやまんじゅう、あんこもち)などは美味しいものと分かっているものなので他のものより摂取しやすく、食欲も増し、自ら摂取することができる可能性がありますので参考にして下さい。②この患者さんはペースト食ですが嚥下機能から評価しても食事形態をアップすることは可能でしょうか?ペースト食でも例えば、魚だと認識することが出来るように、形にできる堅さにして視覚で判断して何がおかずなのか分かるようセッティングすることも大切なことです。是非①②を試みて下さい。③口腔内を常に清潔に保ち、嚥下機能を低下させない、また肺炎予防、感染予防のためにも日々の口腔ケアは大変重要です。①②とともに③も実践、継続してみて下さい。
焦らず、少しずつ、継続できるよう頑張って下さい。
ご質問ありがとうございます。回答大変遅くなってしまい申し訳ありません。まず、①この患者さんが食事を「ぺっ」と出してしまうことより患者さんの口腔の状況はどうでしょうか?口腔内に痛みや刺激や苦痛を与える要因(口内炎や傷、潰瘍など)がないか確認してみて下さい。また、身体状況に変化(気分不快や腹痛、食欲不振など)がないかも確認しみて下さい。認知症が進行すると自らの状況を訴えることができず、こうして行動となって表れることが多くなります。口腔のチェック、身体状態の確認をすることが必要です。問題がなければ嚥下状態を確認してご本人が好きなもの、口当たりの良いもの(アイスや羊かんなど)、形で判断できるもの(見慣れている形)にして食べてもらってみて下さい。認知症以前より見慣れていたもの、美味しいと感じられるもの(羊かんやまんじゅう、あんこもち)などは美味しいものと分かっているものなので他のものより摂取しやすく、食欲も増し、自ら摂取することができる可能性がありますので参考にして下さい。②この患者さんはペースト食ですが嚥下機能から評価しても食事形態をアップすることは可能でしょうか?ペースト食でも例えば、魚だと認識することが出来るように、形にできる堅さにして視覚で判断して何がおかずなのか分かるようセッティングすることも大切なことです。是非①②を試みて下さい。③口腔内を常に清潔に保ち、嚥下機能を低下させない、また肺炎予防、感染予防のためにも日々の口腔ケアは大変重要です。①②とともに③も実践、継続してみて下さい。
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こちらの記事は、会員のスキルアップを支援するものであり、患者の病状改善および問題解決について保証するものではありません。
また、専門家Q&Aにより得られる知識はあくまで回答専門家の見解であり、医療行為となる診療行為、診断および投薬指導ではございません。
職務に生かす場合は職場の上長や患者の主治医に必ず相談し許可を取ってから実践するようお願いいたします。
専門家Q&Aを通じて得た知識を職務に活かす場合、患者のの心身の状態が悪化した場合でも、当社は一切責任を負いません。
本サイト内に掲載された情報の正確性および質については万全を期すものの、常に全ての場合に有効とは限らず、また、本サービスの利用の結果、万が一会員が不利益を被ったとしても、当社は当該不利益について一切の責任を負わないものとします。
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